時々コミュニケーション能力についてきましたが、今日は
「喧嘩の原因」の半分は、コミュニケーション能力であると
いうお話です。
もちろん喧嘩の原因には根本的な原因はあります。
しかし喧嘩を増大させたり、こんがらがせたり、よけいに
イラつかせたりするのは、コミュニケーション能力に
原因があります。
例えば「相談」。
相談という言葉は知っていても、相談できない人がたくさん
います。
どういうことかと言うと、例えばまずはやさしいこんな例。
相談と言うほどではありませんが日常会話で。
「おやつに何が食べたい?」と聞いたとしましょう。
相手は大人です。
すると答えは「ケーキが食べたい」とか「柿が食べたい」とか、
普通は答えが返ってきます。
聞き方がおやつのジャンル、例えば
果物が良い?
ケーキ類が良い?
スナック菓子類が良い?
等から入っていませんが、このジャンルから入っても、
漠然と聞いても、
「なんでも良い」と言う答えが返ってくる人が問題です。
考えが浮かばない。
自分の気持ちが分からない。
分からないから答えられない。
でも「それならリンゴむくわね」と言うと、
「それは食べたくない」と答える。
こんな人は1つずつ全部「〇〇食べたい?」と聞かないと、
正解が分かりにくい。しかし審査員的に
「良いか悪いか」の「判定」は下します。
いつも判定を下すようなコミュニケーションになってしまう、
審査員の「判定」的な答え方、態度だから喧嘩になる。。
こんな事が起こってきます。審査員になっている方は、
自分が「審査員になっている事」に気づいていません。
またあるご夫婦のお話し。家を購入しようと相談中。
これはまさに「相談」です。
奥様はガーデニングが趣味で庭のある家を希望。
ご主人はパソコンが趣味。
「庭の広い家が良いわ!」
「庭がなかったり、隣とくっついていれば今のマンションと
同じだし。。。」
「それならこの家どう?」
「土地70坪、家が60坪では庭がないわ!」
「土地は広いじゃない」
「土地は広いけど庭がないじゃい」
「庭はあるじゃん。。?」
「土地が広くでも、庭と呼べるほどの庭がなくては意味がないわ」
「?」
「隣との境界のための隙間的な土地ではガーデニングはできないわ」
「ガーデニングが好きと言う事は、自然が好き、植物が好きと
言う事でしょ。。」
「?。。。」
つまり、このご主人は奥様の
ガーデニング好き=自然が好き
庭が広い=土地が広くても家が大きくては意味がない、
土地と家の割合では庭がある程度ほしい
と言う事が理解できません。単に「土地の面積」しか
とらえていません。また奥様の「自然が好き」に相談の
焦点が当たっていません。
こんな時、奥様の方は意味が通じず「イラッ」としてきます。
だから喧嘩になり、見ている家の間取りや見取り図が、
喧嘩の原因にはなっていません。
ガーデニングをするために、土地と家の割合や土地面積では
なく、「庭の面積が〇〇平方メートルほしい」等と言わないと、
ご主人には通じないのでしょう。
ましてやその後ろに奥様が「自然が好き」まで、ご主人は
理解できていないでしょう。相談の根本は土地面積ではなく
「ガーデニングがしたい=自然が好き」であり、算数的な
「土地面積が大きい」ではないのです。
そしてこんなパターンで話の内容や焦点がずれ、それに
イライラして喧嘩になる事は多いのです。
これは明らかに「コミュニケーション能力の違い」です。
今の自宅購入の相談をしているご夫婦の場合、
どんな時も事細かくご主人に説明しないと理解は難しく、
喧嘩が増えてしまいます。
またこの例に出したご主人が、比喩や言葉に含まれた
後ろの部分が自分は分からない、という事に気が付か
ないと、夫婦間の危機を導いてしまう事も起こりえます。
最初のおやつのお話も自宅購入のお話も、全部
「相談」は「未来のお話し」。相談ができなければ、なかなか
家族仲良くとか、意義のある会議などはできません。
コミュニケーション能力は非常に重要です。そして
相談しているうちに頭が整理できてくることも事実です。
最後に「未来のお話し」については、また後日
書きたいと思います。これは音楽に深い影響があります。