皆様こんにちは。今年は本当に寒いですね。
幼稚園や学校に行くお子さんにはこの時期、お布団から
出にくくなりますから、毎日お母さんの「はやくー」
「もう○○できたー?」という声が、家の中で鳴り響いて
いるのではないでしょうか。
「何度言ってもさっさとできない」、「早く、はやくと
いつも言い続け、しまいにキレて子どもに怒って
しまう自分がいやだ」というお話もよく聞きます。
私もかつてそうでした。(笑)
特に5歳ぐらいまでは整理能力、自己管理能力が
成長していませんので、何度もなんども言う必要が
あります。これは親にとって大変ストレスになり
疲れますが、「こどもが1度でききました」という
声は、今まで聞いたことがありません。
しかし今日のテーマ、「時間感覚」を身につけて
あげると、自己管理力、テストの時間感覚、計画性
などが身につくと思います。と言って神経質で怖が
りだったり、ピリピリした性格になってしまっては
困りますので、今日は遊び感覚で「時間を意識する」
をご紹介しましょう。まずは意識させるところからです。
これにはお母さん方のちょっとした努力も要りますが、
ぜひためしてみて下さい。それは「時計で遊ぶ」、
「時計をつける」をするのです。簡単ですが、ポイン
トは「ある程度長く続けること」です。
もしお子さんがしばらくやって飽きてしまったら、
しばらくやめてまたやってあげてください。
それでは具体的にお話ししましょう。
1、100キッンなどで売っている画用紙に大きく
時計を書きましょう。ただし針は書かないで
ください。1から12までの数字はお母さんが
書いてください。
2、最初は「ご飯の時間」を1日3回お子さんに
書いてもらいましょう。この時お子さんは、
お母さんが書いた時計の絵に「時計の針」を
描くのです。食事がスタートした時間と終わ
った時間の2つを、色を違えて書いてみまし
ょう。この時スタート、終了の時間の針の色は
統一して下さい。そして遊び感覚でやってくだ
さいね。下は例です。
・スタート→赤
・終了→青
3、何回かやると、「自分が食事に何分かかったか」が
「絵」で「目」でわかります。お母さんの針の色を決
めておき(たとえば黄色にします)「お母さんはここで
食べ終わってほしいなー」と黄色で絵に描きくわえます。
これは私が行っているピアノの教室で、「コチコチカッチン
おとけいさん」という曲を練習した時、生徒さんに時計の
絵を描かせたところ、生徒さんがとても喜んで、「もっと
描きたい」とリクエストされたことから発展した事です。
その後他の生徒さんにも試したところ、みんな喜んで描き
ました。
3歳児で絵も描けず、数字も読めない生徒さんが、この時計の
絵で数字が読み書きできるようになり、時計を読めるように
なり、なおかつ時間感覚が身につきました。
先の食事の時間以外では、おやつの時間やお風呂の時間など、
お母さんがたくさん時計の絵を描いてあげられれば、いくら
でも増やすことができます。面倒ならコピーして来ても良い
かもしれません。
ただしポイントは最初のころは面白がって「もっとー」という
お子さんが多いので出し惜しみをし、「次の時間までだめ」と言っ
て描かせないほうが長続きするような気がします。
この時色鉛筆やクレヨンの色を変える、数字を自分で書く、
時計に色を塗るなど、発展させていくとなお良いでしょう。
また飽きてやらなくなっても、しばらくは根気よく続ける
ことが「根気」を育てます。これは「頭のよさ」を創る、
大きな要素です。頭の良い子はみな「根気が良い」です。
そしてあまり飽きたようならしばらく止めて、また様子を
見て再開してあげましょう。いかがでしょうか。
まずは朝ご飯だけ、など限定して挑戦してみてくださいね。