皆様こんにちは。沖縄は梅雨入りしたそうですね。

もうすぐいやな梅雨の季節がやってきます。

 

さて今日は童謡「あめふり」を使って、楽しくお話ししてみましょう。

 

その前に「ちょっと古い童謡が多いのでは」と思っておられる皆さま、
実は著作権料がかかるため、著作権の切れたものでここはご紹介して
います。

 

ですので、これを見本に今流行っている童謡や、幼稚園、保育園で

習っている童謡に置き換えて利用してみてくださいね。でも昔の
童謡も大変良い曲が多く、私は大好きです。

 

 

それでは今日の「あめふり」、皆さまもよくご存じだと思います。

まずは1回歌ってみましょう。

 

 

♪あめふり

 

 

あめあめ ふれふれ かあさんが 
じゃのめで おむかえ うれしいな

ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン

 

かけましょ かばんを かあさんの 
あとから ゆこゆこ かねがなる

ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン

 

あらあら あのこは ずぶぬれだ 
やなぎの ねかたで ないている

ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン

 

かあさん ぼくのを かしましょか 
きみきみ このかさ さしたまえ

ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン

 

ぼくなら いいんだ かあさんの 
おおきな じゃのめに はいってく

ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン

 

 

この曲を歌ったり、歌詞を読んでみてあなたは何を感じますか?

それでは今度は歌詞だけじっくり読んでみて下さい。

 

 

いかがでしょうか。

昔はこんなことが当たり前だったんですね。この歌詞は非常に良い

歌詞で、こんな歌詞が当たり前なら、いじめや仲間外れなどないの

ではと思ってしまいます。さらにもう1度じっくり読んでみて下さ

い。

 

お母さんがお迎えに来てくれると、どうしてうれしいのでしょう?

お子様に質問してみてください。「どうしてうれしいの?」

 

 

そしてこの歌詞を通して、今回は「人を大切に」ということをお子

様に教えてあげましょう。お友達を大切に、困っている人を助け

ましょう、そんな当たり前のことが今の日本には欠けつつあります。

というより、そんな感情が人からなくなりつつあります。「人を大

切に」これは非常に重要なことです。

 

 

こどもの情緒安定という意味では、この曲は自然を通した季節感も

大変あります。歌詞が「雨」の歌だからですね。

 

今の時代、都会に住んでいると昔は当たり前だった季節感がほとん

どありません。ちょうど昨年の今頃、私の生徒のお母様に「かたつ

むりを○○ちゃんにどこかで見つけて、見せてあげてください」と

言ったところ、しばらくして「かたつむりが全然いませんでした」

という答えが返ってきました。

 

そこで私もあちこち見ましたが、1匹もいません。奈良の神社に行

ったとき、やっと1匹見つけてうれしくなりました。

 

「あっそう、それがどうかした?」と、何気ないことで大勢に影響

がないようにみえますが、こんなことが右脳に刺激を与えるのだと

思います。かたつむりは無意識に季節を感じさせる自然なのです。

ここ大阪に帰ってもうすぐ3年。私の周りの子供たちは「塾じゅく」

と、1週間に3回も4回も塾に行っています。

 

長野にいた時の生徒は塾にはほとんど行っていません。なのになぜ

みな成績がよかったか、これはひとえに自然が豊富で、田舎のため

誘惑されるものが少なく、自然を相手に遊べたからです。かたつむり

もいっぱいいましたし、季節感も非常にありました。

 

今頃なら藤の花が咲き、その香りが漂い、川は水が豊富になり、木々

の緑が鮮やかになります。これは目からも、鼻からも、そして手触り

からも自然を通して右脳を刺激し、それによって勉強をするための

左脳を支えます。

 

話があめふりの曲からそれつつありますが、そんな自然の豊富でない

場所に住んでいる方は、今からの梅雨の季節、どうか音楽でその季節、

自然を味わい、お子様の右脳を発達させてあげてください。これらの

ことは右脳に大きな影響を与えます。そして自然とふれあい、季節を

感じることで情緒は安定します。情緒が安定しないと成績が上がった

り、何かが飛びぬけて出来ることはないと思います。

 

自然の刺激のない環境にいると、5感の発達が鈍り、悪い意味で感覚

が鈍感になります。田舎の子供は「○○の虫が飛んでいたからもうすぐ

夏だ」とか、「もうそろそろあの木にカブトムシが出るころ」など、動

物的直感や判断、発想が豊かになります。

 

これらを季節の音楽を通して失わないよう、また育つよう、一緒に歌

ったり、歌詞の説明をしたりしてあげましょう。お子様が何かで困っ

たときに「ひらめいて」急場をしのげたりすることも、動物的直感の

働き=右脳の働きだと思います。