皆様こんにちは。まだまだ寒いですね。
この寒さ、いやだな~と思いますが、人間の情緒にとっては
とても大事なことなんですね。
例えば都会でビルの中、朝から晩までビルしか見えないオフィスで
パソコンに1日中向かっていると、電磁波を浴びる、非人間的(非動
物的)と言うことで鬱になる方が多いです。パソコンのメーカーや
システムエンジニアに鬱の方が多いのもそのためです。
そしてこれは大人だけではなく、ゲーム付けのお子様だと同じことが
言えます。電磁波も浴びますし、非動物的だからです。人間は「動物」
であることを忘れないことが非常に大事です。
自然を多く感じて育ったお子様ですと、ゲームばかりしていれば「気
持ち悪い」とか、「外へ出でたい」と本能的に感じるはずです。今は
パソコンや携帯電話、ゲームが切り離せない時代ですが、これらを感
じない場合、自然とのふれあいが少ないため、自分がおかしくなって
きた時、または限界に来た場合に自然を要求しなくなります。
少し難しくなりますが、人間のひたいの辺りにはセロトニンという神経
伝達物質を出すところがあり、このセロトニンが出なくなると鬱になり
ます。そしてこのセロトニンを正しく出すためには、「太陽、自然、リズ
ム」が必要なのです。引きこもりの子供たちの中にも、この神経伝達
物質の出方の悪い子供たちが多いのではと思います。
また仕事で疲れた大人の方やパソコンづけで仕事をしている人ですと、「
休みの日は山に行きたい」とか、「広い空を見たい」「温泉につかりたい」
とか感じる方が多いはずで、これらは大抵自然を求めているのです。
ですので幼いうちに自然をきちんと感じることができる感性、情緒の基
本を育ててあげたいと思います。
雪がたくさん降る、冬をとても感じることができる場所に、お住まいの
皆様は良いのですが、そうではない環境の方、また環境は良くても
なかなか時間がない方は、音楽を使ってお子様と「冬」を感じ、育てて
あげましょう。これなら時と場所を選びません。
前が長くなりましたが本題です。今日は皆様良くご存知の童謡「雪」を
使ってのレッスンです。それでは最初に歌って見ましょう。
皆様も良くご存知ですね。
「ゆき」
1、雪やこんこ あられやこんこ。
降っては降っては ずんずん積る。
山も野原も わたぼうしかぶり、
枯木残らず 花が咲く。
2、雪やこんこ あられやこんこ。
降っても降っても まだ降りやまぬ。
犬は喜び 庭かけまわり、
猫はこたつで丸くなる。
いかがでしょうか。歌えましたか?
さてそれでは以下の質問にお答え下さい。
1、雪やこんこの「こんこ」とは何でしょう?
2、「ずんずん積もる」とはどういうことでしょう?
3、「わたぼうしをかぶる」とはどんな様子でしょう?
4、枯木になぜ花が咲くのでしょう。
5、最後にこれらを総称して、「冬」とはどんな季節
でしょう?
最初の1と2は雪の降っていく様子を示していますね。こんな
言葉をきちんと説明してあげましょう。「こんことずんずんでは
何が違うか」と言われれば、「雪の重さ」が違いますね。
こんこはたくさん降っている様子で、ずんずんに比べると
雪はまだ軽い感じがします。またずんずんは重くなっていく
様子が伺えます。だから歌うときもこんこは軽く、ずんずんは
重く歌うと良いかもしれません。
3と4は降った後、積もった後の美しい様子を違う言葉で形容して
います。これは「とてもきれい」と言うことです。この言葉の使い
方、意味がわからなくては感性には響きません。また情緒は育ちま
せん。そしてこれらを感じることで、先ほどのセロトニンなどの
分泌に影響を与えると思います。自然を感じる能力が育つかどうか
です。
わたぼうしの意味や枯木になぜ花が咲くか、お子様が小さくてもき
ちんと話してあげましょう。お子様が小さいうちの一番の先生はご
両親です。何気ないことですが、こんな毎日の些細なことがお子様
の心や体を創ります。
最後の「総称して冬」はただ「寒い」とか、「冬に雪は降る」など
当たり前のことではなく、冬もこんなに美しい、寒いから雪が降り、
雪の花が咲くのよ、と言うことを教えてあげてください。
地球は今温暖化で、日本も今までのような「冬」がなくなってしまう
かもしれません。そうなっては困るので冬のよさ、冬を味わうと言う
ことを音楽を使って感じさせてあげましょう。音楽なら夜でも、雪の
降らない場所でも冬や雪を感じさせるツールになります。またこの
歌はリズム感がありますので、リズムを感じる事でセロトニンへの
刺激にもなります。
ほかにも2番を使ったり、お母様が感じたことをいろいろ話されたり、
質問などもしてみてください。またもちろん実際に雪に触れるチャン
スがあれば大いに触れてみて下さい。
自然を感じ触れることが、お子様の情緒の安定を図り、感性を育て
ます。