お子様に「時間の教育」を考えた事はありますか?
時計を見て「今何時?」という事とは少し違います。
大成功を収めた社長、巨匠、学者など全ての分野の方々が、世の
中で1番重要なものは「時間」と答えています。
小さい頃から「時間は大切に」「時間をどう使うか」という事を、
教えることはとても重要です。
私が教えているシャーリークラス(小学生以上の生きていく
力をつけ頭を良くする教室)の中で、学校に通いだした時に
問題となってくるテストについて教えていますが、その成績の
半分は「時間への意識」かもしれません。(勉強を実際に教え
ているのではありません)
「テストができない」「成績が悪い」「思ったように点がとれない」
そう答えたお子様方の大半が、時間になんの意識も持っていない
のです。
本当に頭が悪くて成績が悪い、というより
1、テストの時、時間が足りない
2、自分が日々勉強している時間が、人より長いか短いか、
または人並みかを真剣に考えたことがない
3、1つの事を行なうとき(例えば漢字の練習など)、1回に
どのくらい時間がかかっているか把握していない
4、またテストでも宿題でも、どのくらいの時間をかければ良いか、
どのくらいの時間でできることが理想であるか考えた事がない
などなどまだまだありますが、時間について意識していないために、
成績が伸び悩んでいるお子様がたくさんおられます。つまり時間管理
ができないのです。または時間についての感覚が育っていないのです。
だからテストで時間が足りなくなったり、勉強の計画が立てられない
のです。
先日も中学3年生の受験のお子様=Aちゃんに、毎日の自分の勉強
時間を調べてもらったところ、私の考えている時間の3分の1
しか勉強していませんでした。これでは成績は上がりません。
Aちゃんの悩みはもっと成績をよくすることです。
そこでこのAちゃんに今のとりあえず2倍の時間勉強してみるよう
アドヴァイスしました。1週間にすれば3,5時間ほど多くするだけです。
つまり今までがいかに少ないかです。そしてそれだけでAちゃんは次の
中間テストで全教科、平均10点上がりました!
Aちゃんは自分の成績が悪い事をコンプレックスに思っていましたが、
これは決してそうではなく、あまりにやっている時間が少なかった
だけなのです。たったそれだけの事がわからなかったのです。
Aちゃんには通っていた塾がありましたが、通う前と通いだした後と
成績に違いが出たか尋ねたところ、あまり変わらないとの答えでした
ので、お金ももったいないですので早速その塾をやめるように言い、
自分で勉強時間の計画を立てさせ実行させました。
そして塾をやめても成績は変わらず逆に、苦手な社会や数学が伸びると
いう結果がでました。毎月塾に払っていた4万円は払わずにすむように
なり、通っていた時間も違って使えるという現状になりました。
このように、本当の自分の時間の使い方、何をどのくらいかけてやって
いるかがわかるだけでも、随分違うのです。そしてそれを幼児期から
身につけ、「○○をやるには何分かかるか」とか「○時までに
これをやってしまおう」などという意識を持たせる事が大事なのです。
小学生になったら日曜日や夏休みなど、1日をどう使うか簡単なメモに
書いて過ごさせるだけでも、1,2年もするとそれをやっていない子供とは
随分違ってくるのです。もちろん小学生低学年のうちは簡単で大まかな
もので良いのです。この積み重ねが中学生や高校生になったとき出てく
るのです。
ぜひ皆さんもお子様の小さいうちから、時間に対する意識を持たせるよう
教えてあげてください。ただしかりかりするのとは違うので、あくまで
育てる、教えると言う意識でお願いします。