皆様こんにちは。今日子供の性格についてです。
子供は親のDNAを持って生まれてきます。と言う事は、
ほおっておいても親の性格に「似る」のです。もちろん
「見た目」で似ている所はよくわかりますね。
お母さんがが内向的だと、お子さんも内向的になる
可能性は高く、お父さんが短気だと、お子様も短気に
なる可能性は高いです。
それではあなたの親、例えばあなたのお母さん(お子
さんからするとおばあちゃん)の性格で、良かったところ
はどこでしょうか?
また悪かった所、「ここだけは親に似ず、自分の子供には、
同じ事はしたくない!」と思われる所はどこでしょう?
例えば「うちの母はいつも姉妹を比べた」などが悪い例です。
思いつかない場合は「お父さん」でもかまいません。小さい
頃感じた親の嫌なところは何だったでしょう。
私のモットーですが、「子は親を超えなければならない」と思っ
ています。仮に自分の両親の子育てでいけないところは、自
分の子育てでは繰り返してはいけません。自分がモデルです。
先に書いた例で、親がよく姉妹を比べた事がいやだった方は、
ご自分のお子さんには絶対そんなことをしないでほしいのです。
そして時々自分をチェックし、親の悪かったところが無意識に
出ていないか考えてください。
もちろん、親の良かった所は倍増してください。そして良かった
点は意識して使いましょう。例えば親が「よくほめてくれた」とか、
「よく遊んでくれた」など等は倍増しましょう。
大事なことは「悪いほうが無意識に出ていないか」という事です。
充分注意しましょう。無意識なので結構出てしまって、後でふと
「親と同じことをしている!」と気づくことがあります。
それからもう1つ大事なことがあります。それは
「自分を基準にしない事」です。
これも例を上げると、以前こんな事がありました。随分前に
ピアノを教えていた生徒さんですが、その生徒さんはその頃
4歳(女の子=Aちゃん)で、ピアノを習い始めて8ヶ月ぐらいの
時でした。
そのAちゃんのお母さんも、小さい頃ピアノを習っていました。
ところがAちゃんのお母さんは、最初の教則本を終えるのに
2年かかっていました。
ところがAちゃんは2ヶ月ほどで終えてしまい、本はどんどん
進んで、発表会の時期となりました。
私はその練習ぶりから演奏曲を決め、曲を渡すとAちゃんの
お母さんは「こんな曲弾けるでしょうか。。。。。?」ととても
心配そうです。
つまりご自分を基準にされているのです。だからAちゃんの
お母さんの頭には、「とっても無理」という文字が横切った
のでしょう。
しかし「大丈夫!」という私に押されて練習を開始し、Aちゃ
んのお母さんも練習にとても協力下さり、約1ヶ月で本なしで
発表会の曲が弾けるようになりました。
発表会でも大変上手に演奏することができ、会が終わった
後で、ご挨拶に来られたAちゃんのお母さんは涙が止まらず、
「とても感動しました。これからは自分を基準に考えないよう
にします」とおっしゃいました。
つまりDNAは受け継ぎますがより良い育て方をすると、実際
の意味(心や精神だけでなく演奏などの実際の行動)でも
「子は親を超える」のです。
もちろんよく練習したと言う意味では、Aちゃんのお母さんより、
Aちゃんの方が精神的にも成長していたのかもしれません。
またおばあちゃんはまったくピアノを習っていなかったため、
お母さんには音楽やピアノの遺伝子情報は伝わっていなか
ったかもしれませんが、おかあさんからAちゃんには、音楽の
遺伝子は伝わっていると考えられ、お母さんに比べてAちゃ
んの方が、ピアノの上達が早かったのかもしれません。
これらから、自分よりもっとすばらしい、もっとすぐれた子供
にもなる事は十分あるのです。しかしそのためには親の努力
がとても必要です。そして決めつけはいけないのです。
以前テレビでこんなお話がありました。ある大学の先生が、
毎日蛍光塗料の緑色のペンで、母ブタの鼻を塗ったところ、
半年後に生まれてきた子豚の全部の鼻の色が緑だった
そうです。
つまり親豚の鼻に塗った緑色が、たった半年で本来は
緑色ではなかった子豚の鼻を染めて出てくるほど、遺
伝子は伝わっているのです。
本当にこんな単純な、日常的な事が伝わるのです。
生命危機に関するようなことではなく、些細な日常の
ちょっとしたことです。
ですのでもともとの遺伝子+環境が、子供には
いかに影響するかを考えてください。そして環境作りは
親の仕事なのです。
これが一般に言われる「親力」です。どうぞ皆様もまずは
ご自分の性格とご自身の親の性格を見直し、悪いところが
子供たちに出ないよう気をつけください。
そして何事にも、自分を判断基準にしないで、子育てして
みてください。子供は親がかけて上げた愛情、手間、話し
かけの量に比例して、良い子になると私は思います。