こんな題で書くと、何と難しそうな!と思ってしまいますが、
今日はそんな難しい事ではなく、親の決めてしまっている「壁」と
いう意味でお話しします。
改めまして、皆様こんにちは。
昨日まではとても寒い大阪でしたが、今日は少しましです。
皆様のところはいかがでしょうか。
季節の変わり目は風邪をひきやすいので、どうぞ注意して下さいね。
さて今日は、昨日ちょっと興味深い事があったので、そのお話し。
丁度春で、小さいお子様をお持ちの皆様も「何か習い事をお子様に」と
お考えの方も多いでしょう。そんな時の参考になればと思います。
昨日はピアノのレッスンをしていたのですが、その中でA君という
男の子で、年長の春からピアノを始めた生徒さんがいます。
この春でピアノも約2年になり、現在1年生、この春で2年生です。
現在ドリームという楽譜の6を練習しており、これはピアノの基本
ラインでいうと、基本のドレミを習う段階の後半あたり、昔で言う
バイエルの下巻の真中あたりというところです。
話していると彼はとても面白く、想像性に優れており、年の割に
少し大人びています。きっと賢いのだと思います。そこで小さい
子供向けの曲をやらせるより、思い切って少し上の曲と思い、クレ
メンティという作曲家のソナチネを与えました。学年で言うと今の
A君より2~3学年上の楽譜です。
子供向けの楽譜とは違い、♪がぎっしり詰まった感じの譜面で、最
初は無理かと思いながら、そのうちのほんの少し、8小節だけお試し
で宿題にしました。
宿題を出した次の週は、まあまあぼちぼち…という程度の弾き方だ
ったので、来週ダメだったら曲を変えようかと思っていました。そ
してとりあえず、だめでもともとと、その週は宿題の量をその3倍
ほど出してみました。
ところが今週になると、出した宿題全部を両手で弾いてきたのです。
つまり最初の8小節がけっこう弾けてきたため、面白くなったようで
先週出した後半の楽譜の方が難しいのですが、今までになく練習して
きたのです!!
最近マンネリ化で「このまま続くかな?」と思っていたのですが、
これがきっかけになったようで、随分練習したとの事でした。
そしてこのA君はお母様もピアノが大分弾ける方で、どうやら親子
で引き合いをしたようです。
この時、このお母様の感覚では「この曲は小学校5年生ぐらいで弾い
た」というご自分の思い出があり、「1年生の子供には無理」と最初は
思われたようです。これは自分を基本としたイメージです。
しかしお母様も驚かれ、あのドリーム6をいやいややっていた時より
一生懸命練習している姿に驚かれたようです。ここが問題です。
大人の基準が子供に必ずしも合っているとは限らないのです。
A君の場合「彼の音楽的精神年齢と楽譜が合ったのだ」と私は思いま
した。子供は時として驚くような結果を出す時があります。今までにも
こんな事が時々ありました。もう1つ例を出しましょう。
やはり男の子で年長からピアノを習い、それこそ5年生の冬まで
5年間もバイエル(初歩者の教則本)をやってきた生徒さんに、私は
これでは面白くないだろうと、モーツアルトのソナタの1番やさしい
曲を与えたら、彼はコンクールでその1曲で入賞してしまった!という
事がありました。男の子って面白いですね。
この時も彼もお母様は「信じられない」という感じで、「ピアノは大嫌
いと言っていたのに」と話されていましたが、私にはピアノが大嫌いに
は見えませんでした。親は子供を決めてはいけないのですね。
私は女の子2人の母親でしたので、生徒さんを通して「男の子は集中した
らすごい!」と思っています。そしてこれは女の子も同じですが、今あげ
た男の子の2つの例は、音楽で自信とつけ、2,3学年上の脳を創っていく
ことになり、きっと勉強にも役立ち、勉強もできるようになるのです。
先ほどのモーツアルトで入賞した彼は、中学3年生までサッカー
クラブに所属しながらピアノ来ていましたが、成績は学年で1番でした。
そしてピアノのコンクールに入賞した事が、彼を飛躍させるスイッチに
なったようです。ちなみにコンクール入賞は、私のところへピアノに来始め
て1年後の6年生の時でした。そして私のところに来た時、ピアノは5年
も習っていたのに、最初に出てきたA君より少し上手程度だったのです。
何かスイッチが上手く入ると、子供は飛躍的に伸びてがんばります。
彼はこれがきっかけで、「勉強も1番になりたい」と思ったようです。
本当に子供ってすごいなと思います。最初はこの彼のお母様も「ピアノの
コンクールなんて無理無理」という感じでした。子供の可能性を信じて、
親の変な決めつけは取り除きましょう。
最後に音楽でなくてもスポーツでも他の何かでも、それをさせたら
ごく普通という学年より3年くらい上の事ができれば、その子供の
脳はより発達していると言えるのではないかと、私は考えています。
また脳以外でも努力する、辛抱する、前向きな心が育ちます。といって
親ががみがみ言うのではなく、一緒に励む、一緒に楽しむという姿勢で
取り組むだけでも随分違うと思います。
その時親が子どものやっている事をいやいやだったり、仕方なくやって
いるふうだとだめです。親も楽しそうに、前向きな感じでやっていれば、
きっと子供も素晴らしく成長してくれると思います。
この春、親子で取り組めそうな事を、あなたもちょっと楽しみながら、
頑張ってみませんか?きっと良いお子様との思い出にもなと思います!
今日はそんな難しい事ではなく、親の決めてしまっている「壁」と
いう意味でお話しします。
改めまして、皆様こんにちは。
昨日まではとても寒い大阪でしたが、今日は少しましです。
皆様のところはいかがでしょうか。
季節の変わり目は風邪をひきやすいので、どうぞ注意して下さいね。
さて今日は、昨日ちょっと興味深い事があったので、そのお話し。
丁度春で、小さいお子様をお持ちの皆様も「何か習い事をお子様に」と
お考えの方も多いでしょう。そんな時の参考になればと思います。
昨日はピアノのレッスンをしていたのですが、その中でA君という
男の子で、年長の春からピアノを始めた生徒さんがいます。
この春でピアノも約2年になり、現在1年生、この春で2年生です。
現在ドリームという楽譜の6を練習しており、これはピアノの基本
ラインでいうと、基本のドレミを習う段階の後半あたり、昔で言う
バイエルの下巻の真中あたりというところです。
話していると彼はとても面白く、想像性に優れており、年の割に
少し大人びています。きっと賢いのだと思います。そこで小さい
子供向けの曲をやらせるより、思い切って少し上の曲と思い、クレ
メンティという作曲家のソナチネを与えました。学年で言うと今の
A君より2~3学年上の楽譜です。
子供向けの楽譜とは違い、♪がぎっしり詰まった感じの譜面で、最
初は無理かと思いながら、そのうちのほんの少し、8小節だけお試し
で宿題にしました。
宿題を出した次の週は、まあまあぼちぼち…という程度の弾き方だ
ったので、来週ダメだったら曲を変えようかと思っていました。そ
してとりあえず、だめでもともとと、その週は宿題の量をその3倍
ほど出してみました。
ところが今週になると、出した宿題全部を両手で弾いてきたのです。
つまり最初の8小節がけっこう弾けてきたため、面白くなったようで
先週出した後半の楽譜の方が難しいのですが、今までになく練習して
きたのです!!
最近マンネリ化で「このまま続くかな?」と思っていたのですが、
これがきっかけになったようで、随分練習したとの事でした。
そしてこのA君はお母様もピアノが大分弾ける方で、どうやら親子
で引き合いをしたようです。
この時、このお母様の感覚では「この曲は小学校5年生ぐらいで弾い
た」というご自分の思い出があり、「1年生の子供には無理」と最初は
思われたようです。これは自分を基本としたイメージです。
しかしお母様も驚かれ、あのドリーム6をいやいややっていた時より
一生懸命練習している姿に驚かれたようです。ここが問題です。
大人の基準が子供に必ずしも合っているとは限らないのです。
A君の場合「彼の音楽的精神年齢と楽譜が合ったのだ」と私は思いま
した。子供は時として驚くような結果を出す時があります。今までにも
こんな事が時々ありました。もう1つ例を出しましょう。
やはり男の子で年長からピアノを習い、それこそ5年生の冬まで
5年間もバイエル(初歩者の教則本)をやってきた生徒さんに、私は
これでは面白くないだろうと、モーツアルトのソナタの1番やさしい
曲を与えたら、彼はコンクールでその1曲で入賞してしまった!という
事がありました。男の子って面白いですね。
この時も彼もお母様は「信じられない」という感じで、「ピアノは大嫌
いと言っていたのに」と話されていましたが、私にはピアノが大嫌いに
は見えませんでした。親は子供を決めてはいけないのですね。
私は女の子2人の母親でしたので、生徒さんを通して「男の子は集中した
らすごい!」と思っています。そしてこれは女の子も同じですが、今あげ
た男の子の2つの例は、音楽で自信とつけ、2,3学年上の脳を創っていく
ことになり、きっと勉強にも役立ち、勉強もできるようになるのです。
先ほどのモーツアルトで入賞した彼は、中学3年生までサッカー
クラブに所属しながらピアノ来ていましたが、成績は学年で1番でした。
そしてピアノのコンクールに入賞した事が、彼を飛躍させるスイッチに
なったようです。ちなみにコンクール入賞は、私のところへピアノに来始め
て1年後の6年生の時でした。そして私のところに来た時、ピアノは5年
も習っていたのに、最初に出てきたA君より少し上手程度だったのです。
何かスイッチが上手く入ると、子供は飛躍的に伸びてがんばります。
彼はこれがきっかけで、「勉強も1番になりたい」と思ったようです。
本当に子供ってすごいなと思います。最初はこの彼のお母様も「ピアノの
コンクールなんて無理無理」という感じでした。子供の可能性を信じて、
親の変な決めつけは取り除きましょう。
最後に音楽でなくてもスポーツでも他の何かでも、それをさせたら
ごく普通という学年より3年くらい上の事ができれば、その子供の
脳はより発達していると言えるのではないかと、私は考えています。
また脳以外でも努力する、辛抱する、前向きな心が育ちます。といって
親ががみがみ言うのではなく、一緒に励む、一緒に楽しむという姿勢で
取り組むだけでも随分違うと思います。
その時親が子どものやっている事をいやいやだったり、仕方なくやって
いるふうだとだめです。親も楽しそうに、前向きな感じでやっていれば、
きっと子供も素晴らしく成長してくれると思います。
この春、親子で取り組めそうな事を、あなたもちょっと楽しみながら、
頑張ってみませんか?きっと良いお子様との思い出にもなと思います!