みなさんこんにちは。今日は少し春っぽい暖かさでしたね。
毎日寒くて、早く春が来てほしいものです。


さて音楽療法を研究していて、私の専門うつやストレスについて
調べているうちに、いろいろなことがわかってきました。


その中でも「四季を感じる」という事は、子どもにとって大変
重要です。もちろん大人にとっても重要です。


なぜなら人間は動物であり、動物は自然の中で暮らし、日々自然を
感じることが、動物の本能として必要だからです。動物なら草の
芽吹きや風の匂いで、「もうすぐ春だな」とわかるはずです。


しかし最近の人間は住んでいる環境や、生活の仕方にもよりますが
四季を動物的に感じる量が大変減ています。たまに旅行に行き、
そこがとても美しい山や森だったり、真っ青な空や海だったりする
と、気分がほっとした、という経験が皆様にもおありでしょう。


自然にふれる量が子供時代に少ないと、感性の発達を妨げる要素に
なると考えられます。春を例にとると、春を感じる経験を増やしたり、
どのように春を感じることが季節をより楽しく感じる事ができるか、
という事になります。季節を通して人間(動物)らしく感性を磨く
意味で、春の時期には春の歌をたくさん歌うことをお薦めします。


これならどこでもできて、歌うことでいくらでも春を感じることが
できます。もちろん同じ歌を繰り返して歌っても大丈夫です。そして
その歌詞の内容や、歌詞から春が感じられるようなことを、子どもたち
と一緒にいろいろ話してください。


例えば「チューリップ」という童謡があります。この歌詞から
この歌の絵をイメージして
「チューリップは何色のが咲いてるかな?」
「いっぱい咲いてるの?それとも1つだけ?」
「いろいろな色のチューリップが咲いていたらどう思う?」
「チューリップは春に咲くんだね。他にはどんなお花が咲くかな?」


などとお花から感じる「春」を聞き出してあげてください。
そして花壇やお花屋さんで、本当にチューリップを見かけたら、
「このお花だよ~」
と、教えてあげて下さい。


こんな何気ないことの積み重ねが、お子様の心の中に「春」を作り、
また「チューリップ」を認識していくのだと思います。


これは非常に大事なことです。親の言葉が子供の感性を
創り、育てるのです。親の感性が乏しい場合、春が来ても何も
感じず、美しいものを見ても美しいと思わず、楽しいことも
楽しいと思う感覚が薄くなるのです。


人間は悲しいかな、いやなことの本能、例えば誰かに悪口を
言われているとか、何か行ったとき必ず悪いほうに結果を
考えてしまう、という想像をしがちな動物です。


幼いうちに良いこと、美しいこと、楽しいことを感じる心を
大きく育ててあげることが、本能的にいやなことを考えて
しまう心に負けてしまわない、前向きな明るい子供に育つと
私は考えます。


皆さんも童謡を通して、様々な季節探しをして下さいね!