おはようございます。
今日は久しぶりに朝寝坊をしましたビックリマーク

さて先日コンクールを受けた時に感じたことです。

久しぶりにコンクールを聞きに行って、思い出した
事がありました。コンクールには生徒さんたちを、
出場させていましたが、最近私自身がコンクール会場に、
あまり行っていなかったのです。


そして思い出した事とは、「遠くで聞く」です。
今さらですがこれがどれだけ重要か、再認識しました。
今回も審査員は会場の後ろの方で審査されていました。


今私のレッスン室は、ヤマハの防音室で4畳半ほどです。
狭くてもうピアノでいっぱいで、デュエットの練習を
するのが精一杯の広さです。


レッスンしていてもいつも「せまーーい」と、感じて
しまいます。


ところが長野にいた頃は、小さいなホテルを経営していたため、
ピアノは広い場所に置いてあり、遠くのほうで聞くことができ
ました。手前味噌ですが、その頃コンクールに出した生徒は、
1人を除いて全員入賞しました。





その時はその状況でレッスンするのが当たり前だったので、
気づかなかったのですが、先日コンクール会場に行って改めて、
「音が違う」「聞こえ方が違う」と感じたのです。
広い場所で聞くのと狭い場所でそばで聞くのは、本当に
違うと感じたのです。


ずーっと昔2人の娘をコンクールに出した時、その会場はできた
ばかりで、「こけらおとし」でコンクールが行われました。
会場の壁半分には御影石?が貼ってありました。


午前中にあった長女のコンクールの部では、音がその御影石に
反響しすぎで、どなたの演奏も耳がワンワンして聴こえ、
ずーーとペダルを踏みっぱなしで、演奏しているように聞こえま
した。明らかに音的には設計ミスだと思われます。


会場の空気が冷たいのもそれに加勢し、余計音は反響し、また
会場に耳がなれないのとで、出場した参加者の入賞者が後半に
出場した人ばかりに偏ったことがありました。審査員にも
耳がなれるまでは分かりにくかったのでしょう。


午後から出た次女の時は会場もあたたまり、審査員の耳も
会場になれたせいか、入賞者は出演者順の中からまんべんなく
選出されました。


後日談ですが、次年度その会場にコンサートにいた時、
先程の御影石はほとんどはがされ、下の方に少し残されて
いる程度でした。やっぱり反響しすぎると判断されたのだと
改めて思いました。


その時、音の違いを感じて納得したものでした。
そして今回は狭い部屋でレッスンをするのと、広い部屋で
レッスンする場合の違い、吸音材で作った部屋(現在)で
演奏するのとそうでない部屋でレッスンするのとの違いも
とても感じました。


もちろん演奏技術や内容の理解度、音色などもありますが、
こんな経験をして、私は「遠くで聞くことがどんなに
大切か」を改めて痛感しました。


たとえ8畳や10畳の部屋であっても、やはりもっと広い
部屋、せめて学校の音楽室ぐらいの部屋で聞かないと
分からないことがある、と本当に思いました。


グランドのふたを開けても、聞いている部屋が狭いと
意味がなかったり、効果が分からなかったりするとも
思いました。


分かっているようでできないことは部屋の広さ。
どう聞こえるか?を追及して練習することも、練習の
1つだと思います。今思えば、前はピアノの腕より、
環境が良かったのか?と反省しています(笑)