皆様こんばんは。今日の大阪はすごく暑くて夏のようでした。
皆様のところはいかがでしょうか?
さて今日の本題ですが、感性とは何でしょうか?
「何かを感じる」「美しいものを美しいと感じる」心でしょうか。
また責任感や達成感、負けず嫌い、意気地なしや
弱虫も感性ではないでしょうか。子供たちにはどんな感性が大切で、
その大切な感性は、どのように伸ばしてやればよいのでしょうか。
先日テレビで北海道大学医学部の先生が「動物と人間の違いは、未来を予想
することだ」と言っておられました。「今日は雨が降りそうだから、かさを
持っていこう」「この子の将来のために学資保険に入っておこう」などは、
未来を予想していることですね。これは動物にはできないことだそうです。
そしてこの未来の予想のほとんどが「想像」です。想像ができるから予想を
立てたり、未来のために計画できたりするのです。また「察する」という
最近無くなりつつある能力も想像のひとつで、いろいろな考えたかを示す
柔軟性も想像力です。思いやりや、こんなことをしたら嫌がられるだろう、
というコミュニケーション力も、根底には想像力があるのです。
そういう意味では想像力は子供たちにとって非常に大事で、幼児期にたくさ
ん身につけてあげたい能力です。それでは想像力はどうやって、その能力は
伸ばせば良いのでしょうか。音楽の場合、曲を聴いたイメージや、歌詞があ
ればその歌詞の内容からイメージや物語を創ります。
ピアノなど楽器を習っていると、必ず「イメージつくり」を学びます。例えば
童謡の「ゾウさん」を皆さんはご存知ですね。「ぞーおさん、ぞーおさん」の
あのゾウさんです。この曲で絵を描いてと言われたら、皆さんはどんな絵を
描きますか?
私は動物園のおりの中にいる母子の像が思い浮かびます。そしてそのお母さん
ゾウの鼻は上に向けられ、顔は子ゾウに何か話しかけている感じです。インド
やアフリカの子どもたちなら、大平原にいるゾウを想像するのでしょうか。
音楽を長くやっていると、こんなことはわりとできやすいのではと思います。
ピアノをやっていた私は、子供のころ、曲をもらうたびに先生に言われなく
ても、いろいろな事をとよく想像したものでした。子供のころはこうやって、
毎日練習していたピアノから刺激を受けていたのですね。音楽を習っていな
ければ、毎日こんなにいろいろな刺激はもらえなかったと思います。日々意
識して感性を刺激するなんて事は、普通ではなかなかできないのではないで
しょうか。
ピアノを習っているお子様をお持ちの方から「練習は大変」「練習をさせて
いると親子喧嘩になって。。」などという話をよく聞きますが、これはある
意味、練習が与える人間を成長させるためのストレス、とも考えられるの
ではないでしょうか。曲が与える音楽的なリズムや音の刺激、練習という
自分が努力するための自己管理力からくる刺激やストレス。
音楽を習わなければそんなストレスや親子喧嘩もない代わりに、よい刺激も
無いわけですね。裏を返せば、「良い刺激は裏を返せばストレスである、
感性を伸ばしたければ我慢や粘り強さも必要になる」と言うことです。
もちろんこれはどんな楽器の習い事にも言えますし、スポーツにも言えるの
ではないでしょか。こんなストレスや日々の練習から、想像力は育成されます。
そしてこんなイメージトレーニングが、察する、予測する、予定を立てるなどの
想像力も育むのです。
皆さんの想像力はどんなことで育ったでしょうか。また想像力を含む感性は、
何の影響が大きかったと思われますでしょうか?
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