娘たちが幼かった頃、目指せ「東京芸大!」で、
一生懸命ピアノを教えました。


当時人口3000人強、小学校も中学校も1つしかない
田舎に来てしまったため(好きで来たのですが)
大学はいけないのでは?と大阪育ちの私は思い、
音楽なら自分で教えられるし、大好きだし!と
一生懸命ピアノを教えた、いや仕込んだのです。


でも根底は、本当に大学なんか行けない、
ここで1番をとっていても大阪に帰ったら
中の下ぐらいの成績でしかない、と思っていたの
です。


1年生でツェルニーの30番を弾けるようにし、
桐朋学園の子供の教室の試験を受け、そこから
高校2年生まで、2人の娘はピアノを続けました。


コンクールもいくつも受けました。
また音楽ホテルをしていたことで、様々な演奏家と
知り合え、それらの先生方のレッスンを受けることが
できました。


結局2人の娘は音大にはいかず、普通の大学に行ったの
ですが、音楽生活を振り返ると、音楽ホテルをした長野
での生活が、自分の行ったピアノの練習や音大時代より
もっと充実した音楽生活を送れた期間でした。


$ヒーリングミュージック


そして娘たちを連れてレッスンに伺ったK先生という方に
お会いして、私は衝撃を受け、音楽の素晴らしさを再認識
しました。


その方はコンセルバトワールを出られ、ご主人も同じ大学を
卒業された方ですが、ご主人は一時期アルゲリッチのマネー
ジャーをされていたそうです。


コンセルバトワールを出られたのに、
アルゲリッチのマネージャーをされたのですね。


そのk先生が、娘のレッスンでドヴュッシーの小さな羊飼いを
レッスンに持って行った時、目の前のスタンウェイのピアノで、
本当に様々な音色で虹色のような音を出して、演奏して
下さったのですビックリマーク音譜


ピアノってこんなにいろいろな音色が出せるんだ!!

本当に感動でした。もっと早くにこんなレッスンに
出会いたかった。自分の子供のころ、こんなことを
知っていたら、もっと音楽人生が変わっていたかもと
思いました。


後1か月半で6月にコンサートを行います。
子供対象のコンサートで、バレエとコラボした
コンサートです。

そのうちの1人の生徒さんに先日も

ブルグミュラーはハープのように、
ショパンはフルートのように
バッハは木琴のように、

と曲のイメージと、今回のコンサートである
シンデレラの場面をイメージした音色を
加えて、イメージするようレッスンしました。


単に強弱をつける、楽譜を音にする、という
作業よりも、「自分で音色を創作する事」は
こんなにも楽しく、こんなに素晴らしい時間は
ないと私は感じます。


6月のコンサートでは、出演者の生徒さんたちが、
どんな音色が創れるかがとっても楽しみです(*^_^*)