おはようございます。
今週は物語と音楽でお贈りしています。


音楽を聴きながらストーリーをご覧くださいね!
昨日のお話はこちら♪


それでははじまりはじまり~ニコニコ



♪きよしこのよる




サンタさんは大きな袋から、くまのぬいぐるみを
一つ取り出してリヨンに渡しました。


嬉しくてリヨンはくまのぬいぐるみを、両手で高く
持ち上げました。


するとくまのぬいぐるみにくっつけてあった紙が、


ひらり


と落ちました。




「わーい!くまさんだ!あ、お手紙がついてる」



「どれ、読んでごらん」




リヨンへ


この手紙を読んでいるリヨンは、まだ7才だね。
でもこの手紙を書いているパパは、もう68才の
おじいちゃんです。


パパはリヨンが小さい時、忙しくてなにもしてあげ
られなかった。だから今日はそのお詫びに、ぬいぐるみを
プレゼントします。大事にしてね。


大きくなったリヨンには、もうすぐ赤ちゃんが産まれます。
このくまさんを、赤ちゃんにも見せてあげて下さいね。

      

                   パパより



「うん!絶対見せる!だからサンタさん、パパに治って言って!
 お願い」



「ああ、分かった。必ず言っておくよ。リヨンは良い子だ」



くまさんのぬいぐるみが気に入ったリヨンは、嬉しくて嬉しくて
ニコニコしています。



「さて、私はそろそろ、次の子供たちのところに行くとするか」



「サンタさん、もう行っちゃうの?また会える?」



「ああ、会えるとも。

私はリヨンのような子供たちとは、必ずクリスマスには会えるし、
良い子にしていると、大人になってからも一度だけ、願いを叶えて
あげられるんだよ。

今みたいな夏の暇な時に、その願いを叶えて回っているんだ」



「パパも良い子だったの?」


「ああ、パパもとても良い子だった。だからこうして、
リヨンにプレゼントを持ってきたんだよ。

リヨンも良い子にしていたら、大人になっても、
必ず一度だけ会えるからね」



優しいサンタさんの言葉を聞いているリヨンの頭に、
ふとおじいちゃんになった、パパの顔が浮かびました。



「それじゃサンタさん、今聞いて、私のお願い!…」









リヨンのお願いとはなんでしょうか?!(^^)




それでは今日も良いで!