皆様こんにちは。少し秋らしくなってきましたね。
最近は朝晩が少し涼しく眠りやすい日が多くなってきましたが、
夏の疲れも出やすい時期です。
なんとなくだるい、眠い、やる気がしないなど大人子供に関係なく、
こんな気分が襲ってきますのでご注意ください。
1番簡単で良い方法は体を温めること。夏に冷やしすぎた体や内臓を
温め治して、体調を整えましょう。温かいお風呂、温かい食べ物は
非常に体に良いです。
さて今日は童謡「月」を使って実際にレッスンしてみましょう。
最近はこの童謡を知らないお子様が増えています。
秋は中秋の名月とも言われ月の美しい季節です。この歌で月を味わい
季節の移ろいを感じてみましょう。
歌を歌う事で季節を感じ、その季節の美しいものを子供たちに教える
ことは、とても大切なことです。自然の美しさを教え「美しい」と感じ
る心を育てましょう。良いものを良いと感じる心も、育てなければ
美しさが分からない人間になってしまいます。それでは歌ってみましょう。
♪月
出た出た月が、まあるいまあるいまん丸い
盆のような月が
隠くれた雲に くうろいくうろいまっ黒い
墨のような雲に
また出た月が、まあるいまあるいまん丸い
盆のような月が
この曲は単純でわかりやすいため、2歳や3歳の小さな
お子様にも説明しやすく、歌いやすい曲だと思います。
まず歌詞の意味です。解説してみましょう。
>出た出た月が、まあるいまあるいまん丸い
お空にでてきたでてきたお月さまが、形が本当に美しい
まん丸だね。
>盆のような月が
お盆(ご馳走などを乗せて運ぶおぼん)のように、まん
丸いお月さまね。
>隠くれた雲に くうろいくうろいまっ黒い
その美しいお月さまが雲に隠れてしまった。黒い真黒い色の
>墨のような雲に
まるでお習字の墨のような雲に隠されてしまったよ。
そして3番でまた1番と同じく「月が出てきた」と歌ってい
ます。この曲は日本独特の「月見」のような、
「お月様の美しさを鑑賞する」
という味わいがあります。
お月見は別名、観月(かんげつ)とも言い、平安時代などは
月を見て詩を読んだり風流を味わったりしました。
陰暦8月は秋(7月から9月)で、そのころのちょうど中頃を
「中秋」と呼び、お月見は「十五夜(旧暦8月15日)」と「十
三夜(旧暦9月13日)」に行い、秋の実りである美味しい食べ
物、特に大豆や栗などを昔はお供えしたようです。

富士川町観光物産協会ブログより
「たかが月」でも昔の人はこんなに「美しい」と思ったのです。
それは美しいと感じる心があったからではないでしょうか。
お子様とこの歌を歌い、夜ちょっと空を眺めてみませんか?
月を見る暇もないほど現代は時間に追われ、余裕のない生活を
送っている方が多いです。しかしこれは逆に考えると
「月が美しいと感じないから月も見ない」のかもしれません。
お子様と今月は自分の周りの秋を探して「何が美しいか」また
「秋はどこにあるの?(いるの?)」を楽しんでみましょう。
歌詞に出てくる「お盆」や「墨」も実際家にあれば見せてあげ
ましょう。また匂いをかいだり触ってみたりさせてあげましょう。
そして月に交わるいろいろなお話し、たとえば「ウサギがいる」
とか、「宇宙飛行士はあそこに行った」など、なるべくファンタ
ジックで夢にあふれるお話しをしてあげましょう。
もちろんご両親が創作したお話し等があれば、最高に良いと思い
ます。
また日により月の形が変わり、色も変わる様子などをお子様と
楽しんでみませんか。その時虫の音にもちょっと耳を傾け、虫の
音をBGMに月を歌ってみるのも良いかもしれません。
見た月を絵に描いてみたり、この歌を歌いながら手拍子をしたりも
してみましょう。今月は月を使って夜5分間の心の癒し、そして美
しいと感じる心を育てる月間としてみてはいかがでしょう。