皆様こんにちは。(^^)

今週は年度替わりのためいつもと違って
このページの使い方、なぜ音楽の癒しが
健康に良いか等をお話しています。


今日はその中でも「音楽と脳」についてお話しましょう。

これはとても重要で、皆様が心を休める場合や
生徒さんのレッスンでも、

「音楽がなぜ良いかきちんと説明できる」

意味で、知識として知っておかれると良いと
思います。


それでは本題「なぜ音楽は心や教育に良いのでしょうか」

$ヒーリングミュージック


以下が私の知りうる、また経験からの理由です。
「なんとなく」ではありません。


1、音の振動が自律神経を調整する
2、音、音楽はリラックスを導く
3、音、音楽は思い出やイメージを引出し、脳の疲れを
  とったり活性化させたりする
4、楽器の練習は右脳を育てる
5、その他

5、その他としましたが、これら以外にまだまだ
あります。


今日はその中でも
4、楽器の練習は右脳を育てる

を書いてみます。


昔からピアノの練習はボケを防ぐとか、
子供の情操教育に良いとか言いますね。

これはなぜか。それは右脳を育てるからです。
声を大にして言いたいのは
「何となく良いのではない」という事です。


現在講座を受講中の竹田先生の受け売りですが、
左脳はピッチャー、右脳はキャッチャーで、
例えばあなたが人前で10分音楽について、話さないと
いけないとしましょう。

その時話している音楽の内容は左脳が考え、
それを

・難しく話しすぎ
・いらないことは話さないように
・もっとゆっくり話す方がいいよ
・何か言い忘れてない?
・もうぼちぼち話すのをやめる時間じゃない


など注意をしてくれるのが右脳なのです。


また昔よくお母さん達の講演でお話したのが

右脳はお弁当箱、左脳は中身。

お弁当箱が小さければ中身は入りません。


$ヒーリングミュージック-1335942276442.jpg


つまり高学年になって、急に塾に行っても
成績は上がらない。なぜならお弁当箱が
小さいから、ということなのです。
お分かりいただけるでしょうか。


右脳は音楽脳と呼ばれ、楽器の練習は(言葉で
表現するのが難しいですが)ピアノの練習なら
「ちょうちょ」を弾いた場合、右手はメロディ、
左手は伴奏でどそみそ、と弾いたとします。


その時右手が「そ」でその時左では「ド」などと
1つずつ考えていたらピアノは弾けません。

しかし練習すると自転車を乗るのと同じように、
何も考えなくても弾けるようになります。

つまり左脳と右脳が連動する、音符を読むのは
左脳、テンポを考えたり感情を入れたりするのは
右脳と、同時に脳を鍛えるからです。


さらに「音楽が常に楽譜を読む作業だけ」になると
「つまらない演奏」になります。これは左脳的演奏
だからです。

そうではなく演奏者がイメージしたものや感じた
ものがあると、聴いている人に伝わります。
これは右脳が「感じたり、イメージしたり、
テンポを調整したり」したためで、この右脳的
作業がないと「ロボットが弾いているみたい」と
なるのです。


楽器のレッスンは右脳が左脳を常に下支え(キャッ
チャー)の役をする練習と、何の音か、リズムは
正しいかという左脳(ピッチャー)の2つが同時に
行えるため、優れた情操教育になるのです。


そして右脳が発達する時期が8~9歳ぐらいまでと
されるので、幼児期に音楽が必要なのです。

左脳はこの年齢を過ぎ、18歳くらいまでは発達
するので、仮に小さい生徒さんが音が読めなくても、
「感覚は入る」と思いますし、「音を読む」という
左脳的作業は後でもできるのです。


勉強で例えれば、仮に左脳が発達していて、
本当は頭がよくても、右脳のスイッチ
「さあ勉強しよう」「もっと集中して」
「もうちょっと頑張ったら」など、右脳の働きが
ないと、成績は上がらないのです。


また先ほどのロボット演奏のようになるのは、右脳的に
「何も感じていない」「感じ方が乏しい」からと
いう予想がつき、左脳的には指が回りテクニックが
あっても面白くないのです。


心を癒したり、病気を改善したり、教育的に考えても
音楽は神様が与えてくださった、素晴らしい道具だと
私は思います。


それでは最後に今日は私の好きな曲をお送りします。
来週からまた元に戻り、いつもの朝の音楽療法です。

交響曲NO6「田園」ベートーベン
第1楽章 「田舎に着いた時の愉快な気分」




♪おまけ
今年はグリム作の白雪姫が生まれて丁度200年とか。
以前も書きましたが、グリムとベートーベンは友達でした。
ベートーベンがこの交響曲「田園」で見た森に、白雪姫は
捨てられたのかもしれません。

皆様も田園を聴きながら、白雪姫の森を感じてみてください。(^^)