「子どもが欲しいと思ったとき知っておきたいリアル」学園祭に出展!若者への啓発活動のご報告 | NPO法人Fine ~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~スタッフブログ

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スタッフは、全員が『不妊体験者』です。

こんにちは。

Fineメンバーのよっちゃんですニコニコ

 

Fineでは、若い人達に、不妊や不育のことを知ってもらおう!という取り組みもしていますクローバー

今日はそのご報告です。

 

昨年11月19日(土)・20日(日)に開催された津田塾大学の学園祭(津田ヶ谷祭)において、学生団体と共同で「子どもが欲しいと思ったとき知っておきたいリアルをテーマに、妊娠・出産・不妊などに関する写真や統計資料、メッセージを展示しました。

 

協力していただいた学生団体は、津田塾大学と中央大学の学生からなるTsuda Outreach団体や企業と協働し社会課題の解決に向けて様々な取り組みをしていて、Fineとの共同企画は、若年層向けにライフキャリアを発信するInstagramプロジェクト「+me (プラスミー)」に続き2回目です。

 

(会場の様子)          (学生団体の皆さん)

 

今回の学園祭での出展は、若いうちから不妊や不育の実情を知った上で、正しい知識を持ってこの先の人生について考えてほしい、との願いが込められています。

Fineのメンバー側から提案し、学生さん達と話し合って内容を決めていきました。

 

話し合いの中で「大学で妊娠適齢期やキャリアプランに関して学ぶ機会はあるものの、不妊治療で使う針は見たことがないし治療の実態はよくわからない」との声がありました。

そのため、長さ35センチの採卵針や人工授精用カテーテルなどの治療器具の他、顕微授精の様子の写真などを載せることにしました。

そして、妊娠と年齢は密接に関連していることを知ってもらうため、治療による妊娠率が年齢とともに下がることを示したグラフも入れました。

【写真提供】

北里コーポレーション様(採卵針・採精容器・人工授精用カテーテル)

浅田レディースクリニック様(採卵室・培養室・顕微授精の様子)

 

また、不妊や不育といった限られた情報だけでなく、妊娠や出産、そして子どものいない人生や里親などについても伝えるべきだと考え、テーマを広くしました。

当事者の方たちにもご協力いただき、写真や体験談、メッセージを掲載。

そのメッセージからは、多様な道や選択があることを若いうちから知っておくことの大切さが改めて伝わってきました。

 

展示をした3枚の模造紙は、Fineのメンバーが情報を集めレイアウトしたものをもとに、学生さん達が手書きで制作してくださいました。おかげさまで、味のある素敵な展示になりました。ありがとうございます!

 

そして、自分のライフプランを考えてもらうきっかけとして、来場者に「理想の結婚と出産年齢」をシールで示してもらう試みも行われました。

一つの模造紙に皆さんに貼ってもらう方法は、学生さん達のアイディアです。

それぞれが他の人の理想や考えを知ることができたため、来てくださった皆さんにとって参考になったことと思います。

やはり第一子を20代後半で望む人が多いことや、結婚を望まない人もいらっしゃったことが印象的です。

 

また、若い人たちに「将来の妊娠のことも考えながら今の生活や健康に向き合ってほしい」との思いで、プレコンセプションケア・チェックシート(国立成育医療研究センターHPより引用)やFineの案内などを記載した用紙を作成し来場者約50人に配布しました。

 

展示はアクセサリー作りや物販のブースの隣で行われ、高校生や小さな子供さんを連れた女性や中年男性など、幅広い年齢層の方たち約200人が立ち寄ってくださいました。

今回の展示に関して、ご協力いただきました方々に心から感謝しております。

本当にありがとうございました!

 

(来場者の感想)

・「注射器などの器具を初めて見た」(中年男性)

・「とても興味深い話題だったため、模造紙の写真を撮って帰った。」(高校生)

・「あまり不妊治療について知る機会がない。女子大ではこういうことも学べるのかと知ってすごいなと思った。」(高校生の母親)

・「女子大ならではの視点のように感じた。」(中年男性)

・「不妊治療は女子大生にとってはまだまだ先のことのように感じるかもしれないが、若いうちからこういった大変さについて知っておくのはとても大事なことだと思う。」(中年女性)

・「展示を拝見して、自分が出産の時に苦労した記憶が蘇った。」(小学生の母親)

・「この展示をきっかけに、自分の出産の経験を娘に話すことができた。」(受験生の母親)

 

 

(学生団体「Tsuda Outreach」メンバーの感想)

・「不妊治療のことは今回の学祭を通して初めて知ったので、模造紙を作りながら、たくさん学ばせていただきました。当日は、様々な世代の人に見てもらえたので良かったです。」

・「ライフプランのシールを貼ってくれている方がいて、関心のある人がいるのが嬉しいなと思いました。」

・「妊娠から不妊治療のことまで詳しく書いてあったので、見ている方が真剣な表情で見てくださっていたように感じました!」

・「資料作成を通して初めて、不妊治療を行うことの体の負担の大きさや、治療費の高さを知ることができました。展示イベントを通して様々な年代の方にその現実を知ってもらうことができたため、とても良かったと思いました。」

 

 

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