こんにちは。NPO法人Fine 理事長の松本亜樹子です。
この言葉を使うのも、今日が最後になります。
2003年の秋、インターネットで知り合った不妊当事者が集まって
「不妊ってこんなことがたいへん」
「子どもが欲しい思いを、周囲に分ってもらえない」
「不妊治療は、こういうところがつらい」
「不妊の辛さを、誰にも話せない」
などという不妊当事者の悩みを、不妊当事者として、なんとかできないか、と、私たちは思っていました。
インターネットでつぶやく私たちの声は、どこにも届いていなかった。
だから、
「不妊当事者の声を、まとめて、届けるべきところに届けたい」
と、思ったのです。
それと同時に、自分がつらい思い、悲しい思いを味わったときには、
「ほかの人には、こんな思いをしてほしくないな」
「もうこの辛さを、誰にも味わってほしくないな」
と、思いました。
そして、
「そのために、私ができることってあるのかな」
「私の不妊の体験は、誰かの役に立つんだろうか…」
そう思って、無我夢中で立ち上げた不妊当事者のグループは
その後、「NPO法人Fine~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~」という、自助団体になりました。
誰一人、PCスキルもビジネススキルも、ましてやアドボカシーなんて、した経験はまったくゼロ。
さらにさしたるプランもないままに、
とにかく「みんなの声を届けたい」。ただそれだけの想いで
必死で毎日走り続けてきた19年間だったと振り返ります。
その間、少しずつ活動は広がっていき、不妊ピア・カウンセラーを養成したり、医療施設の審査をしたり、
厚生労働省や文部科学省に要望書を提出して、認可されたり、
重視している啓発では、数多くのメディアで取り上げていただいたり、
さまざまな活動をお認め頂き、数多くの受賞をさせていただいたり、
さらにはたいへん光栄なことに、天皇皇后両陛下にご拝謁を賜り、お言葉を賜るなど、
毎日コツコツと活動を続けてきた、素晴らしいメンバーひとりひとりの力で
NPO法人Fineは、自分たちで言うのもなんですが
とんでもなく多くの、素晴らしい活動を成し遂げてきました。
すべて、活動開始当初には、予想だにしなかったことばかりです。
これも、Fineを応援してくださっている、数多くの方々のおかげ。
そして、毎日地道な作業のような活動を、積み上げてきてくれたメンバー全員の力に他なりません。
Fineのメンバーは、私の誇りです。
だからこそ、組織が更なるステージに成長を遂げるためには、変化が必要不可欠。
いつまでもトップが同じではいけない、と、常に思い続けてきました。
そしてこのたび、ようやく安心して次を任せられる人財に恵まれました。
次は、野曽原誉枝(のそはら・やすえ)が理事長に、
また、副理事長を務めておりました高柳順子に代わりまして、
鈴木美佐子(すずき・みさこ)が副理事長に就任することになりました。
二人とも、長年Fineの理事として共に頑張ってくれた優秀で素晴らしいメンバーです!
なお、私も高柳も、Fineを辞めるわけではなく、理事としてメンバーには留任いたします。
皆様、ぜひ、新生NPO法人Fineにも、ご期待ください!
そして、これまで以上のご支援、ご指導、ご鞭撻を、何卒よろしくお願い申し上げます。
2022年 9月16日(金) NPO法人Fine ファウンダー/理事 松本亜樹子
Fineからのおしらせ
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