2016年春(3月・4月)に行われた
「東京工科大学附属日本語学校留学生・ホームステイプログラム」で
ホストファミリーIさん家族はBさん(女性・中国)を受け入れました。
▶▶▶ホストファミリー ~ココロにしみる編~
1日目。お台場散歩。
車の中でも子ども(7歳、5歳)の隣に自ら座り楽しいひととき。
帰宅後は娘をお風呂に入れてくれる。娘(7歳)は人をよく見るので
お風呂に同行したのは余程Bさんを好んだということ。
夕食もバイトできたえた料理の腕をふるってくれる。
子どもが眠るまで折り紙など思い切り遊んでくれた。
夜中は女子2人(ホストママA)と半生を語る。
中国と日本の未来についても語る。
幼い頃の苦労をプラスに変えた人だと分かる。
ホストママAも幼い頃から成人までつらい過去があり、現在も苦しんでいるので共感する。
悪しき過去から素晴らしい未来を、中国と日本も作っていけると実感。
対話と希望ある思考。まっさらな子どもたちに平和を感じさせたい。
ホームステイの重要さを思う。
2日目。観音崎に海を見に。
中国には青空は全土に渡ってないことを知る。勿論美しい浜辺も。
1日中貝拾いに興じる。
お弁当のメインは夜、女子会でBさんの作ったコーラの手羽煮。最高の味。
夕方に車で帰宅。
お気に入りの店に寄ってラーメンを食べ、もう8時を回っていた。
しかし、「折り紙の続きをしたい。」という娘の声に答えて疲れているだろう中、
わざわざ家に戻って子どものリクエストに答えてくれた。
これで5人目のホームステイ。今まで理想といえるホームステイはなかった。
人と人だから相手とこちらが双方楽しむのは大変難しい。
よい体験にはなるものの、私も子どもも気を遣い
おもてなしの心を忘れないよう頑張っているところも多い。
しかし、今回のBさんは絵にかいたような時間を過ごせた。
Bさんは精一杯ホームステイファミリーとして、実の家族のように子どもと遊んでくれた。
子どもたちは次回Bさんが来る日を夢見ている。
子どもながらBさんが忙しく、自分たちと遊ぶ時間が取れないことは理解している。
子どもと本気で遊んでくれる大人は少ないものだ。
ただ、ここまで全身で人と付き合えるBさんは、
高い人格を持った自立した大人だと思った。
年下ながら見習うべき存在だ。
これからも沢山の学生を受け入れたい。
その時、相手がどんな学生だろうとも、こちらはこちらの精一杯のおもてなしを示して、
ただその時間を共有し、平和のかけらだけ自国に持ち帰ってもらえたら嬉しい。
初めて東京工科大学附属日本語学校の留学生を受け入れた
ホストファミリーSさん家族に起こったことは想定外でした。
▶▶▶ホストファミリー ~Before and After編~
我が家の近くには東京工科大学の学生通りがあります。
登下校時には大勢の学生が一斉に通ります。
その時間に遭遇すると、通るのは大変です。
大学の係員さんが数メートル置きに立ち、
一般の人が通りやすいように交通整理をするほどです。
我が家にサウジアラビアからの留学生M君がホームステイしました。
M君は敬虔なイスラム教徒です。1日5回のお祈りは一緒に出かけた先でも変わりません。
宗教上の食べ物の制限がある中で用意した料理を
慣れない箸使いを教わりながら食べてくれて、
一生懸命コミュニケーションをとろうとしていたM君でした。
こちらの気持ちを受け止めようと、耳と目を開いて頑張っていた姿が忘れられません。
M君が帰ってから数日後、私は学生通りを歩いていました。
ちょうど、下校時間です!
大勢の学生の波が一気に押し寄せてきます。
いつもなら道の端っこを学生にぶつからないように歩くのですが、
この日は違っていました。
いつの間にか学生の波の中にいました。
そうです!M君を探していたのです。
普段は顔をあげることもなく、通り抜けるためだけにひたすら歩くのですが、
「M君、いないかなぁ」と学生の顔をひとりひとり見ながら歩いていました。
1泊2日過ごしただけなのに、私の日常ががらりと変ったのです。
M君と出会ったことが、自分が暮らす町の風景までも変えてしまったようです。
想定外でした。
まさに"ホストファミリー Before and After!!"です。