長期・高年齢の引きこもる人の理解と支援~「生き方支援」を考える~  竹中氏講演 | NPO法人自立サポートネット みいつけた|愛知県岡崎市|不登校・引きこもり支援

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 2月17日行われた講演を拝聴しましたので一部を報告します。講師は、竹中哲夫氏 日本福祉大学名誉教授 です。

以下は概要をお伝えできればと思いますが、不十分であるかもしれないのでご承知おきください。コーヒー

 

 いくつかの基本的なこととして語られた事柄のうち

・人それぞれの多様な生きる状態を尊重する立場に立つならば、長年引きこもる人の生き方も人生を送る一つの在り方として尊重

 されなければならない。

・当事者によって異なる多様なニーズに、出来るだけ柔軟に対応した支援を目指す。

・この考えの基盤には、「共生社会の理念」が想定される。共生社会とは、人々が相互に支えあいながら、かつ主体的意思を尊重

 しながら共に生きていく(生きていける)社会であると考えられる。

・これらの考えを突き詰めると「生き方支援」「自分らしくあることの支援」に行き着く。「生き方支援とは・・」

 

 

支援の基本的な考え方の一つとして

 「今より少し自由になる(ゆるやかな)広い意味の支援目標は、当面ささやかであっても、何か楽しめること、興味を持てることを探すことは有益である」そして支援者はさりげなく提案する方法。いわるゆる半走型支援である。

更に、働くことを柔軟に捉え、柔軟に働く機会づくりを進める必要がある。

 

ライフプランとして考えられることについては、引きこもる人の中には経済支援生活中心の支援だけではなく、安心して活きていけない人が少なくない。困りごとに遭遇した場合、家にこもったきりでは対応できないことも予想される。その場合の支援者は家族だけではなく、ライフプラン支援者との連携が必要でもある。

 

長らく引きこもった人の場合、社会生活が困難でもあり就労にすぐに結び付けていくことは課題でもある。その場合、「いかに生きていくのか」即ち「生き方支援」へと変わりつつある現実がある。当面の目標と当事者が希望する納得できる生き方を模索しながら、社会的な理解・合意・支援が望まれる共生社会実現の推進が必要である。

 

様々な働き方がある中で、関心のある事柄に一歩でも歩めれば広い意味での働きにもなり、ライフプランとして進めることが出来る。すなわち「どう生きるのか、生き方そのもの」に対する考え方ともいえるのではないか。

 

講師は、長期・引きこもりの人への支援として『生き方支援』であると述べられ共感するものがある。

 

今回の講演は、長期・引きこもりの人への対応について整理され提案されたように感じる。

今後の支援の在り方に参考としていきたいと思った。

 

如何でしょうか皆さんの参考にしていただきながら焦らず進んでいきましょう。スター

コーヒー