朝鮮をルーツに持つ薩摩焼の歴史を背景に、陶芸の継承の道のりをひも解いたドキュメンタリー
「ちゃわんやのはなし 四百年の旅人」公開(8/17~ 神奈川)
劇場情報:https://x.gd/H7tUn
神奈川 横浜シネマリン 8/17(土)~
群 馬 前橋シネマハウス 6/15(土)~6/28(金)
栃 木 宇都宮ヒカリ座 6/28(金)~
長 野 上田映劇 9/7(土)~
その炎は生き続けるー
司馬遼太郎が1976年に発表した小説「故郷忘じがたく候」は、時空を悠々と越えて紡ぎ出される物語に多くの読者を魅了している。
司馬が主人公として書くほどに惹かれた十四代沈壽官(ちん・じゅかん/シム・スグァン)は、2019年に92歳で亡くなるが、その泰然とした人柄と、沈壽官一族のその数奇の生涯に再び注目が集まっている。
遡ることおよそ420年前の慶長三年(1598年)、豊臣秀吉の二度目の朝鮮出征の帰国の際に多くの朝鮮人技術者たちが、九州を中心とした西日本の各藩に連行された。
薩摩、島津義弘率いる島津軍が連れ帰った中に、沈壽官家の初代となる沈当吉沈当吉(シム・ダンギル)がいた。
沈壽官家は朝鮮半島の進んだ窯業技術を基に研鑽を重ね、多彩な陶技を尽くした名品の数々を世に送り出し、世界中に ”SATSUMA” の名が広がった。
1867年パリ万博に日本から出品された「薩摩錦手(さつまにしきで)」をはじめスクリーンに映し出される美しい名品の数々と、苦難の道のりを幾度となく乗り越え受け継がれている彼らの歴史と伝統の継承について、薩摩焼の沈壽官窯、萩焼の坂倉新兵衛窯、上野焼の渡窯といった朝鮮をルーツに持つ陶工、そして関係者や専門家たちのインタビューを通して紐解いてゆく。
2023年製作/117分/G/日本
配給:マンシーズエンターテインメント
公式サイト:https://x.gd/tCBgi