候補地選び、懸念先送り 寿都・神恵内の文献調査報告書 技術的審議、4日にも終了
北海道新聞 2024年07月02日
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1032931/
原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向け、後志管内寿都町と神恵内村で行われている文献調査の報告書案の審議は最終盤に入った。4日の経済産業省の作業部会で報告書案の修正が了承されれば、原子力発電環境整備機構(NUMO)による全国初の文献調査報告書は事実上完成する。だが、審議で示された活断層や地震などの懸念は、第2段階の概要調査に先送りされ、不適地を除外する基準や調査手法も不明瞭だ。10万年間の安全を担保するための報告書が不十分な形でまとまれば、禍根を残す恐れがある。