CCNE連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2024  | 市民自治ノート - NPOまちぽっとから

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 このブログは、NPO法人まちぽっとスタッフの伊藤久雄が書いています。このブログでは、「市民自治」の推進に必要なさまざまな情報や、NPO法人まちぽっとの活動などを発信していきます。

CCNE連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2024 
 

第6回 東北の被災地で被災原発を再稼働!? 
— 再稼働?だめだっちゃ!【宮城篇】

https://www.ccnejapan.com/?p=15375

 

日時:2024年6月21日(金)17:00~18:00【オンライン(Zoom)開催】

 

プログラムと出席者(予定):
○「東北の被災地で被災原発を再稼働 !? ─ 女川原発再稼働の問題点」
/ 多々良 哲さん(女川原発の再稼働を許さない!みやぎアクション)

○質疑応答・意見情報交換

申込:下記よりお申込みください。

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_nr_q-6n8SUGJJHCZmYIxyw

(ご案内が届かない場合は、email@ccnejapan.com までお知らせください)

※ この企画は、後日Youtubeで公開します。Zoomのウェビナー形式で開催し、ご質問やご意見は当日の質疑応答(Q&A)もしくは、後日メール・FAXなどで受けつけます。

 

主催:原子力市民委員会(CCNE)

http://www.ccnejapan.com

 

「再稼働?ありえない!」シリーズ、初回の新潟篇に続いて、今回は宮城篇です。(来月は、7月10日に島根篇を準備しています。)

東北電力の女川原発(宮城県女川町)では、2号機の再稼働にむけた安全対策工事が5月に完了し、また、すでに宮城県と女川町が再稼働に同意していることから、来月、原子炉に核燃料を装荷し、9月にも原子炉を起動して翌月から営業運転に入るというスケジュールが示されています(当初は、今年5月にも再稼働する予定でしたが、数ヶ月遅れたかたちです)。

再稼働すれば、13年ぶりの運転であり、また、東日本大震災以降、福島と同じ旧式の沸騰水型原子炉(BWR、女川2号機は1995年運転開始)が運転されるのは初めてのこととなります。(なお、女川1号機はすでに廃炉決定済み、3号機は2号機と同型ですが新規制基準の適合性審査をまだ申請していない段階です。)

東北電力は安全対策の充実をさかんにアピールし、このところ積極的に報道公開していますので、テレビの特集などで「現地取材」の様子を御覧になった方もあるかと思います。

しかし、いかに「安全対策」設備を追加したとはいえ、地震についての知見の乏しかった時代に設計・建設された旧式炉であり、また新規制基準それ自体に数々の欠陥や想定の甘さがあることは、これまで原子力市民委員会が具体的に指摘してきた通りです。

女川原発の技術系社員のうち4割は原発を実際に運転した経験がないという事実も大きな懸念材料です。

そして、何よりも、防災避難計画が「絵に描いた餅」に過ぎないのではないかとの不安は根拠のないものではありません。宮城県では、6月12日「みやぎ県民防災の日」に、女川原発での「重大事故」をともなう複合災害を想定した大規模な訓練が実施されましたが、あくまで防災計画の手順を確認したものに過ぎず、計画の実行に必要な条件(道路、人員確保、通信、気象条件、住民の冷静さ等々)がすべて揃うことが前提となっています。今回の訓練では「道路寸断・住民孤立」を想定したとは言うものの、事態が訓練での想定におさまる保証はありません。

原発を動かさないでおくことが最大の備え、「地震津波は止められないが原発は止められる」という防災の大原則を忘れているのではないでしょうか。

今回は、宮城県で生活協同組合の運営に長年携わるとともに、ずっと反原発・脱原発運動を続けてこられた多々良 哲(たたら・さとし)さんをゲストにお招きして、女川原発をめぐる現地の状況についてお話していただきます。ぜひ、ご参加ください。