「慰霊の日」までに遺骨土砂使用断念を表明せよ!〜「ガマフヤー」具志堅隆松さんが政府交渉
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「戦没者の遺骨が含まれている土砂を辺野古新基地建設に使わないでください。死者に対する冒涜です」。沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんは、穏やかな語り口だが鋭く政府官僚に迫った。6月18日午後、衆院議員会館で開かれた防衛省・内閣府との交渉には、180人の市民、そして多くのメディアが参加して、そのやりとりを見守った。
政府官僚席の前には遺骨を含んだ土砂が置かれた。これまで何度も交渉をしていたがラチがあかない。いま6月23日の「慰霊の日」を前にして、具志堅さんたちは「慰霊の日」までにこの問題を決着してほしいと追及した。それに対する防衛省の回答は次のものだった。
<防衛省の回答>
1.沖縄県では、先の大戦において県民を巻き込んだ凄惨な地上戦が行われ、軍民あわせて20万人もの尊い生命が失われました。特に本島南部一帯では、多くの住民の方々が犠牲になったものと認識しています。
2.その上で、今後新たに発注する工事の埋立土砂の調達先については決まっていませんが、このような歴史のある沖縄において、御遺骨の問題は真摯に受け止める必要があると認識しており、こうしたことも踏まえながら、適切に事業を進めていく考えです。
「真摯に受けとめるということは、当然、遺骨のまじった南部の土砂は使わない」ということですよね。具志堅さん、そして何人もの国会議員が「真摯に受けとめる」意味を問うたが、返ってくる答えは「回答文」の棒読みで「遺骨の土砂は使わない」という明確な回答はしなかった。3時間に及ぶ交渉だったが膠着状態が続いた。具志堅さんは「とても残念だ。このまま政府が南部の土砂を使わないと表明しなければ、20日から23日に抗議のハンストを行う」と明らかにした。
また交渉では、陸上自衛隊ホームページに掲載された牛島司令官の「辞世の句」問題や、昨年の「慰霊の日」過剰警備(写真)を批判し、今年は過剰警備をしないように申しいれた。