3月のリモート心理カウンセラー講座の内容 | 「心理カウンセラー講座」 NPO日本次世代育成支援協会&ベルコスモ・カウンセリング

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認知行動療法
子育てに役立つ理論
応用行動分析(ABA)
発達障害(ADHD アスペルガー)
不登校
アダルトチルドレン
ネット・スマホ依存症
ハラスメント
回避性性格(依存)

3月のリモート心理カウンセラー講座は、フロイトの理論とユングの性格類型についての講義を行いました。

フロイトはオーストリア出身の精神分析学者ですが、最初は催眠でヒステリーの患者を治療していました。しかし、後には催眠に疑問を感じ、自由連想法を採用して、精神分析という方法を確立したのです。

彼の偉大な功績は「無意識」を発見したことと言われていますが、彼は画期的な心の構造の捉え方を2つの視点から行いました。

1つは、意識、前意識、無意識、という構造であり、もう1つの観点としては、エス(イド)・自我・超自我です(図1を参照)。


まずは最初の観点についてですが、意識というのは心の中の『自分で気が付いている部分』です。
そして前意識というのは、『今は気付いていないが、気付こうと思ったり何らかのきっかけが有ったりしたら、気が付く部分』であり、無意識というのは『気付けない部分』となります。

フロイトは、この構造を氷山に喩えました。
つまり、水面上に見える部分を『意識』、水面のあたりを『前意識』、水面下のとっても大きい部分を『無意識』であると考え、この巨大な無意識の部分が大きな役割を担っていると考えたのです。 そして彼は、人の心の奥深くにある、この『無意識』の領域が、人の考えや行動に影響していることを突き止め、この無意識的動機は本来、性的動機(リビドー)であると考えました。

2つめの観点ですが(図2を参照)、エスというのは、この無意識的動機の貯蔵庫であり、「~したい」「~欲しい」などという『快楽原理』によって発動させる基地と考えられます。

 

しかし、この快楽原理で「何でも有り」となると、社会が成り立たなくなる為、自我が『現実原則』によってエスをコントロールし、さらにその上位には「~するな」とか「~するべきだ」という超自我が『良心(道徳)』としてエスを抑えていると考えたのです。

これによると、自我はエスと超自我の交通整理をしていると言えますね。まとめ役と言ってもいいでしょう。

昨年の11月と12月に交流分析についてレクチャーしましたが、今回お話したここのところがしっかりと理解していないと交流分析も浅い理解で終わってしまうのではないかと思います。

またフロイトは、心が壊れない為に無意識に働くメカニズムを、『防衛機制』として説明しました。これはカウンセリングにおいては、かなり重要な意味を持ちます。
これについてはかなり長くなりますのでここでは記述しませんが、これについても今回のリモート講座では詳しくお話しました。

後半はユングについてですが、こちらはユングの性格類型を心理テストとしてやっていただき、自分の性格パターンについて考えていただきました。

次回のリモート心理がカウンセラー講座(4月第2土曜)は愛着障害とアダルトチルドレンについての講義となります。

ご参加のお申込みやお問い合わせは下記ホームページから、またはメール( info@npo-jisedai.org )にてお願いいたします。
https://npo-jisedai.org/webkouza.html

なお、教室での講座は3月は土曜集中が20日に、そしてベーシック集中は21日に行われます。
他にも毎週講座は月曜の午後、または火曜の夜間で開いております。
詳しくはホームページをご覧ください。
https://npo-jisedai.org/kouza.htm

 

 

 

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