御蔵島のお祭りに行ってきました!!

$海の環境教育NPO bridge

イルカウォッチングなどの観光が第一産業になっているこの島で
シーズンまっただ中の8月上旬
以前は宿もウォッチングボートも休んで観光客は閉め出し(?!)て
昔から受け継がれて来た作法に則って行われていた祭り。
今は宿も多くなり、祭りの期間も観光客が滞在できるようになりましたが
それでもまだ宿をしめて祭りに専念する宿屋ウォッチング船の船長も少なくありません。

夏祭りは御蔵島にとっては、何にも増して欠くことのできない行事なのです。


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前日に島の東に位置する森の奥にある本殿(奥社)に
村人総出で神様をお迎えに行き、里の拝殿にいったんお納めし。
祭り最終日に、神輿渡御で神様に村中を巡っていただきます。

その神輿渡御が島を洗う黒潮の勢いに負けない荒々しさ。
ここは御蔵の男気(?)の見せ所とばかりに若者たちが神輿を練る練る。

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宮入に至っては、祭りを惜しむ気持ちも相まって
急坂(しかも丸い玉石でつくった階段)を全身全霊、力を奮って神輿を持ち上げている
…と思えば、前では「まだまだ」の声とともに押し戻す者あり。。。

結局、神輿は何度も階段を転げ落ちそうになり
その度に神輿を地につけてはなるものかと人が神輿の下に入り込み。。。
けが人がでないのが不思議なぐらい命がけの神輿渡御。

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にわか雨雷ではありません。終盤には神輿めがけて水が掛けられ
担ぎ手はグシャグシャ。お神酒でグテグテチョキ

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子ども神輿、大人の神輿に激突!

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子どもとて容赦はない、必死に押すも、前では大の大人が「まだまだ」。
子どもたちはこうして一人前にしてもらっていくのだなぁ・・・

御蔵島のお祭り、実は10年ほど前にも行かせていただいています。
10年ぶりのお祭りは、外から入った若者も増え
黒潮にまっただなかに浮かぶ孤島目とは思えぬ賑わいがあります。

これも御蔵島の周りに生息するイルカと
島の人が長い間大切に守り育てて来た巨樹繁る森がもたらしたもの
ともいえるでしょう。

自然と共生する島には、10年前の祭りで神輿を先導していた人たちが
今は島の重鎮となり、祭りを後ろで支え
当時、無我夢中で神輿を担いでいた少年たちが
今はケヤリをうたい、神輿を先導していました。

そして、変わらず島の元気なおばあちゃんたちが横で見守り
「そんなんじゃダメだ」「けやりが前と行ったら前に進め」と
厳しいご指摘が飛ぶ。。。

地域の健全な形を、御蔵島でまたみさせていただいたような気がしました虹

島の受け入れ態勢の変化もあって
bridgeの御蔵島キッズキャンプは少しお休みをすることにしましたが
いつか成長したキッズキャンプで御蔵を訪れた子たちといっしょに
御蔵のお祭りに参加してみたいと思った、素敵な御蔵滞在でした。

お休みの宿を貸してくださった島の方
暖かく迎え入れてご馳走を振る舞ってくださった方
島の大切な行事に外者である私たちを笑顔で迎えてくれた方々。。。
暖かい御蔵島の方の気持ちに心より感謝しています。

(ひ)