子育ても科学が進みますといろいろ変わるものですね。
例えば、「うつぶせ寝」は、今から20年以上前の頃は勧められましたが、今は、そういう保育所はないはずですね。
もっと昔でいうと、未熟児で生まれた赤ちゃんは、日本では酸素濃度の高い保育器に入れられていましたが、当時、欧米では禁止されていました。赤ちゃんは酸素濃度が高い保育器に入れられたままだと失明する可能性があるとされていたからです。
こうした事例のように、科学の進歩とともに、子育ても変わっていきます。
同様に、学習法も脳科学の進歩とともに変わりつつあることがあります。
その一つをご紹介しましょうね。
「学習」は、語源が「まねる」という「学び」と、「まだ羽が白い幼鳥が親の真似をして繰り返す様」を表す「習」の二文字から成り立っています。
ですから、学習とは、親または先生というモデルをまねして(学)、繰り返す(習)ことです。
そして、ここで最近の脳科学によって、新たなる学習に関する項目が加わります。
それは。。。
「change」、「変化」です!
今回のNHKの番組でも、一つの動きを繰り返すよりは、色々な動きを取り入れたほうがうまくいく、というようなお話を講師の方がされていましたね。
私の体育教室は「体育遊び」という表現を使うことがあります。
幼少期の子供達にとって、親的な目線で言う「優れた運動」というのは「遊び」です。
その理由は、競争性、偶然性、模倣、めまい、という遊びの4要素と言われるものが、しかも色々な動き(走る、飛ぶ、投げる、蹴る、転がる、潜る、打つ、とるなど)の中で展開されるものが「遊び」であり、子供達が嬉々として行うものであるから実に優れているです!
私が「優れている」と思えるのは、身体的にどう効果があるか、ということ以上に、無理がない、ねばならないものではない、自然に子供達が行うのが行動、だからです。
子供は素直です。飽き性です。楽しい、嬉しい、気持ちいいと感じることを嬉々として行います。
そして繰り返すことによって、結果的に心身ともに成長していくわけです。
この「繰り返す」ところがミソになります。
大人は目的意識など自分の意志の力で、努力して継続することがある程度できます。
しかし子供は、先にも述べたように、飽き性です。じっとしていません。すぐに次への関心ごとに目がいきます。
そこを大人は、我慢しなさい!と一喝します。
子供は親の言うことを聞かなければ、「もう知らない!一人でここにいなさい!」とか「もうご飯なし!」とか言われて、命の保証!?がなくなります。
ですから、その繰り返しでやはり子供は学習して、自分の命を守るために大人の言うことを聞くようになります。
それが行き過ぎるとアダプティッドチャイルド(従順な子供)と言う人格面が大きくなり過ぎて、自立できない人間にもなりかねなくなるわけです。
では、この「繰り返し」をどうするか。。。
100点満点を望まないこと、です!
60点以上が合格点と言われますが、幼少期においては、40点、半分できるかできないかでokとします!
そして、違う形で課題を与えていきます。
つまり、課題を「変化」させると言うことですね。
この方が、学習効果が高いと言うことを最近の脳科学が示しているのです。
大人、あるいは指導者側としては、同じ課題を与え続けた方が楽なんですね。
次から次へと、新しい課題を考え、しかもその子供の状況に応じてまた変化させるわけですから、大変なことなんですね!
どれだけたくさんの引き出しを持っているか、そして、新しいプログラムを考える、想像力と創造力を持っているかが試されるわけです。
でもそれは、大人、親、先生も成長させることにつながりますね!
子供も親も、「競争」ではなく、「共創」する生き方を学んでいきたいですね。