以前から書いている、理想と現実のギャップ の続きです。



自分の理想とする仕事ができずに、現実とのギャップがあるためにストレスが生じる。その心理的ストレスをどう対処するか、

という問題です。



一つめの対処方法は ①避難する でした。




さて、二つめは、

②理想を変更する

です。



目標地点があまりにも高いところにあるので、

無意識のうちに目標が変わってしまうことがあります。


心理学では、認知的不協和 とも言います。


現実」と「理想」のあいだに大きなギャップがあるとして、

現実」はなかなか変えるのが難しいときに、

理想」を無かったことにする、あるいはちょっと変更する。


現実を変えるよりも思いを変えるほうが楽だから。




「タバコは体に悪いから止めたほうがいい」という「思い」と、

「タバコを止められない」という「現実」との矛盾があったとして、


タバコを止めて「現実」を変えるのか、

「タバコ吸ってても、楽しく生活できればいいじゃないか」と「思い」を変更するのかは、


自由だー!!パーーーンチ!(犬井ヒロシ風)




山に登ろうと張り切って準備してきたのに大山

いざ山のふもとまでやって来たときに、


「そういえば私が登ろうとしていたのは、あの山ではなくてこっちの山だったはずだ。」


と思い込んでしまうわけです。

無意識です。



認知的不協和を痛感した、私の体験談です。


大学3年のとき、特養に実習に行くことになっていました。


実習が始まる少し前に、実習に必要なものを一応そろえておこうと思い、資料に目を通しました。

すると、リストに 『健康診断書』 と 『感染症検査の結果』 というのを発見。


「あれ、こんなの用意するんだっけな???」


「いや、でもそんなに記憶にないから、多分準備しなくてもいいものだったんだろう。学校から直接施設に送られてるんだったかもな。」


「たしか、感染症の検査は、数週間かかるはずだったから、どうせ今からじゃ間に合わないし、きっと用意しなくてもいいやつなんだろう。」

まさか自分がそんな大失敗するわけないだろうから、大丈夫だろう。

そう思い込んだのです。



そうして何の迷いもなく、実習前日の夜を迎えました。

荷物も全部用意し、いよいよ資料を見ながら最終チェックをしていたときのこと、

リストにある

『健康診断書』

『感染症検査の結果』

の2行に目が止まり、繰り返し繰り返しガイダンスでの説明を思い返してみた。



「ほんとに用意しなくてよかったんだよな・・・」



「いや、用意するんだったっけな・・・」



「あれ?用意しなきゃいけなかった気がしてきた・・・」



「あー!そういえば例年忘れる人がいるから注意するようにって言ってた!!」



「思い出した!用意しなきゃいけないんだった!!!!」



「あーーー!!!!しまったーーーー!がーん




『健康診断書』は学校に行けば200円で発行してもらえる。

でも学校までは片道3時間。

今は夜・・・。



『感染症の検査』は、病院とか保健所で下手すりゃ1ヶ月近くかかるって聞いてた。


今日は前日・・・。



・・・・・終わった。




それからは、もう気が気じゃないです。

ずーっと部屋のなかを右往左往しながら

「どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。がーん


母親からは、

「あんた、さっきからなに歩き回ってんの?」

と言われる。


あした実習に行ったら門前払いかな・・・。


実習受けられなかったら、たぶん留年だ・・・。


どうしよう。どうしよう。どうしよう・・・・ガーン




思い込みって怖いですね。

ホントに何の疑いも無く思い込んでしまうことができるなんて。


結局、実習先では、担当者が忘れていたのか提出を求められず、実習期間中にこっそり書類を準備しました。

無事に卒業はできました苦笑




「私はこんな介護をしたい!」

理想を持って仕事に就くけど、現実はずいぶん違っている。


毎日の忙しい業務に追われていて、さらに上を目指すことがだんだん難しくなってきて、

いつしか理想すら忘れてしまう。


「いや、そもそも私はそんなに強くは思っていなかったはずだ。」

「まぁ、介護とはこんなもんだろう。」


そう思うようになる。


重症の場合は
「理想は・・・別にない。」
となる。



ふと時が経って、理想を思い出せたとして、


「あぁ、初心を忘れていた。いかんいかん。」

理想を目指してがんばらなきゃ。」

と思えるか、


あるいは、


「あんな理想を持っていたなんて、あの時の私は、若かったなぁ。」

とか、


「現場のことも知らずに、でかい理想を持ったもんだ。」

となるか。



就職活動のために面接官に言った将来の目標はどこへ・・・




誰でもみんな、仕事に就く前にどこの山の山頂を目指すのか、ある程度目標を定めていたはず。富士山1

いざ登り始めてしばらくたつと、山頂にたどり着くことなんかスッカリ忘れて山の中腹で腰を下ろす。

下から頑張って登ってくる人を見て、

「あらあら、若いモンは元気だねぇ。いってらっしゃい。」

なんて言いながら見送る。


重症の場合は

「どうせ、頂上になんて着けないんだよ。やるだけ無駄だよ。」

とか言って道連れにする。


人はそれぞれ調子の良いときと悪いときがあるから、途中で腰を下ろすことが悪いことじゃないと思います。

でもそこで、登山を止めてしまうのではなくて、しばらく休んだらまた登りましょうよ。



私もよく疲れて腰を下ろします。

でも誰かが「登ろうよ」って言ってくれて、元気を分けてくれたりする。

弱い人間ですから、ずっと1人で登り続けるのは絶対ムリっす。


まわりの人に助けてもらいながら、元気をわけてもらいながら、一歩ずつ登っているところです。

チームワークって大切ですね。




それから、もうひとつ。


坂がきつくて足元に集中してしまい、下ばっかり見ていてどこに向かって歩いているのかわからなくなってしまうことがないように、時々顔をあげて、まわりを見渡してみることが必要ですよね。


いま、どこの山を登っていて、どのくらいまで登れたのか。


必死に登って山頂にたどりついてみたら、目指している山とは違う山だったなく

なんてことになったら悲しいじゃないですか。




あなたは、今、どこの山を目指していますか?大山


理想と現実のギャップ の続きです。



自分の理想とする仕事ができずに、現実とのギャップがあるためにストレスが生じる。その心理的ストレスをどう対処するか

という問題です。



今までいろんな人を見てきて、いくつかパターンがあると思うのです。


①避難する

とりあえず逃げる作戦。

つまり退職するということ。


「この仕事はツライ」

「ここの人間はもう嫌だ」

「この施設では私の理想とする介護はできない」


など、理由はいろいろあるでしょう。


でも一番残念な方法でもあります。


そしてほとんどの場合、結局どこかでまた介護のしごとをするんですよね。

あぁ、残念ガクリ(黒背景用)


介護といっても色々な種類があるので、本当にやりたいことがあるなら転職もやむをえないかもしれませんが、ただ単に、仕事が嫌になったから辞めるというのは、私ぁキライです。

弱ぇよ!

と言ってしまいます。心の中で汗



私も、最初の頃たしかに辛い時期もありましたが、とある場所で読んだ言葉がとても印象に残っていて、乗り越えられました。



「大切なことは、

  どこで働くかではなく、

   どう働くかです」



この言葉で 

「こんな環境で、自分はどう働くか。」

「せっかく勤めているんだから、とことんやってやる!」 

と腹をくくりましたかおきら



でも、健康を害するくらいのストレスがある場合は、避難することも1つの方法だと思います。


できれば、辞めるのではなくて、一時的な避難がいいですね。

連休をもらうとか、休職するとか。


実はうちの施設は、長期休暇がないんです。

以前、働いていた特養にもありませんでした。

みなさんのところはどうですか?


だから、特別に希望をしない限り、2連休が最高です。

それ以上の連休が欲しい場合には、有給を使わないといけないし、個別に主任に切り出さないといけない。

でも本当に精神的に追い詰められている人は、自分から言い出せないことのほうが多いんじゃないかな。


限界になるまで頑張っちゃうから、辞めるという選択肢しか残らない。

自分の限界をきちんと知って、爆発する前にブレイクタイムを取ることも大切ですよね。



でもこれも理想だったりする。

現実は、人が足りなくてなかなか連休とれないですよね。

これは制度の問題もあると思います。

だから、これは自分の手の及ばぬ問題。

厚生労働省もようやく動き始めているようなので、これからに期待するしかないか。



さて、二つめは、

②理想を変更する

ですが、長くなったのでまた今度・・・。

最近パソコンに向かう時間があまりない。

ふと気づいたら、10月は1回しか更新していないではないか!

いかんいかん。


今日は更新しよう。