リスクについて考察しているが、このテーマはどうも個人的な思い入れが強いせいか、主観的な話に偏りがちだ。ここで一歩引いて、客観的にリスクについて考えてみたい。
もともとリスクを考える時、それの本質は「確率」と「統計」であります。確率については、フェルマーの往復書簡にまで話を遡らなければならないが、ここではあえて触れません。話が長くなるからです。
リスクを避けるために、私たち、全世界の人々が生み出したのは、「保険」というシステムです。
現在を生きる私たちにとって、保険、それは生命保険、損害保険にしても、当たり前に存在するシステムですが、これはリスクをとことん考えて、その道から生まれた人類の英知であると言えます。
特に損害保険に関しては、再保険というシステムが存在している。すべての保険は英国のロイズの再保険のシステムにより成立しているのです。そしてロイズは「いざと時には、すべての財産を差し出す」という不文律により、現在までそのシステムを温存させているのです。
保険、その本質を深く検討することが、リスクについての多くのことを理解する道である。
その点については次のブロブで書きたいと思う。これについてはおくが深い。当たり前のことだが、しっかりとした言説を、このブログにおいても残しておきたいのだから。