8月からSNSを始めた関係で、様々な情報が入ってくる。その中の一つが「コミケ」に関すること。

 あまりにも多くの人々からの種々雑多な情報が入ってくるので、どんなものかと好奇心からコミケに行ってみることにした。このイベントに関しては十数年前に出かけた記憶があるが、最近の状況に関しては無知なので、まずは自分の目で体験しようというわけだった。

 

 最寄駅で下車して会場に向かう途中から、「こりゃ、ダメだ」の心境になった。コミケがダメのではない、あまりの混雑(今年はのべ70万人の来場ともいう)、そして暑さにまいった。とてもじゃないけど、この場所で一日過ごすことはできない。おずおずと退散した。

 

 それにしても、昨今の夏の暑さは異常だ。こんなことで来年の2020東京オリンピックは大丈夫なのだろうか。

 先述のコミケでさえ、熱中症で運ばれた人がいたという。コミケなんて、若者中心のイベントだし、来場者に子供やお年寄りは少ないと想定される。それでもだ。

 オリンピックなんて、それこそ老若男女が集うイベントだ。本当に大丈夫なのだろうか。

 当然、関係者はこの状況を想定して、様々な暑さ対策を検討していることだろう。

 

 ただ、考えなければいけない点がある。私のコミケの体験からもわかるが、大切な暑さ対策は会場内ではなく、会場までの道程なのだ。最寄駅や駐車場などからメイン会場までの道程こそが、暑さが襲う最大の難所だと思う。

 ミストシャワーなどの小細工も良いが、どれほど効果があるのか疑問だろう。

 いっそのこと、来場者に無料で冷えたミネラルウォーターや氷のパックなどを配布した方が良いと思う。

 ある程度の予算が必要だが、これも一つのPR活動と割り切れば、総合的な費用対効果は高い。

 ミネラルウォーターと言っても、水道水を入れたやつで構わない、なんせ、東京都水道局は「東京水道水」というミネラルウォーター(水道水だから厳密にはミネラルウォーターとは言えないが、、)というものも作って、東京の水道水の安全性をアピールしているのだから、この際、オリンピックの場を借りて全世界へPRするのも良いだろう。

 

 それに、人は困った時に不足しているモノを与えられると感動する。

 高級ホテルのウエルカムドリンクよりも、炎天下の行列でのミネラルウォーターの方が、よほど有難がれるというものだ。