香港で100万人規模のデモが展開されているという。中東の緊張緩和がどうの、スーダンの民主化がどうの、世界では様々な政治的な問題が存在する。

 そして日本では?

 衆参同時選挙があるだのないだの。

 さらにここ数日、話題として焦点があてられているのは、「死ぬまでに年金以外で2000万円が必要であるとかないとか」という金融庁の報告に野党が批判しているとか。

 結局、てめえの金の問題ではないか。

 情けなくなる。

 選挙前という時期に、このような争点が話題になるなんて、有権者は実は自分の金や生活の話にしか関心がないのだろう。

 自分の老後が不安ならば、しっかり働けば良いだけなのだ。

 働けば豊かになる、平和で安全な社会環境は日本の国には確保されている。

 前に書いたスーダンの軍事政権による独裁政治や大量虐殺とは無縁な社会だ。

 ベネズエラなどのように経済的破綻もない。治安の崩壊もない。

 

 多くの人々には不条理も矛盾もない、ただ自分に金がないこと以外には。

 それでも、日本の人々は経済的にはまだ恵まれているのだ。

 現在でも、日本の対外債権(資産)は増加しているのだから。

 

 そんなに大切な金が日本から減らないように、もっと本質的なことを議論するべき時だろう。