昨日は、秩父の羊山公園に芝桜を観に行った。

 ゴールデンウィークが始まったのだが、ほとんどめぼしい予定もなく、しょっぱなから暇な一日ということで、かねてから一度は観に行きたかった、秩父の芝桜の丘に出かけた。

 あれこれ調べていくのも面倒くさいから、日帰りのバスツアーで行くことにした。

 早朝の新宿西口に集合して、大型バスで秩父へ。目的の芝桜の羊山公園の他、イチゴ狩り(いちご食べ放題)、昼食にはバーベキュー、三峰口からSL車両に乗車などなど、いろいろな企画が満載で、お一人様9千何百円で、一万円にも満たない。

 価格破壊とか言われるが、これでツアー会社は採算が取れているのだろうか?

 家族連れの手軽なレジャーとしては、抜群にコストパフォーマンスが良いだろう。

 まぁ、ともあれ、一日遊んでいたのだ。

 

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これが人気の芝桜、ただの花だが、やはり美しい

 

 そして、帰りのバスの中で、つらつらと考えていたこと。

 レジャー帰りに似つかわしくなく、久しぶりに政治の事を考えていた。政治の事というよりも、もっと広く社会全般について、思考を巡らせていた。

 これは、前々から感じていたことだけで、今の世の中、特に日本の社会は、無駄なもの、必要のないものが多すぎる。モノも情報も人間も、すべてが過剰である。

 私たちの世界は、拡大再生産から縮小均衡へと向かうべきではないだろうか。

 高度成長時代が過ぎたあたりから、やたらと付加価値とか差別化とか言われてきて、何とかここまで進んできたが、これらのほとんどがまやかしではなかったのか。

 そんな思いを強くしてしまう、今日この頃だ。

 

 人々の欲望を掻き立て、無理に消費を促すために、やたらと意味づけをして無駄なアミューズメント施設を造るよりも、ただの美しい花が咲き乱れている方が良いのではないか。

 本当は多くの人々は、薫風の春、美しい花を観たいのではないか。

 

 そんなことを、このバスツアーで感じた。

 そもそもこのバスツアーにしても、いちご狩りやSLなんていらないかもしれない。昼食のバーベキューと芝桜で充分、そのぶん料金を半額の5000円くらいならありがたい。

 まぁ、そこまでケチケチ考えることもないのか、、。