低金利時代と言われて、いったいどれくらいの年月が経過したであろうか。
デフレ経済が続行中であるから、ある程度の低金利は経済の法則からして致し方ないのであろうが、これだけ政府がインフレターゲットを叫んでみても、何ら状況は変わらない。
これはまさしく構造的な問題があるからだ。
どうして、こんなことを書いているかというと、、、。
ある銀行から送られた一枚のハガキからだ。
定期預金の満期(30年6月25日)を知らせるハガキだ。自動継続ということになるのだろうが、それにしても利息の少なさには驚く。
何が、「スーパー定期預金」だ! スーパー低金利定期預金だろう。利率は、何と0,01%
元金が3505865円ということになっているが、この定期預金は、もう15年以上前から無意識のうちに自動継続しているので、その長きにわたっての利息が5000円ちょっと、という話だろうか、バカバカしいので計算もしていないのだが。
350万円を一年間定期預金にして、利息が350円、それから国税53円、地方税17円(これは新宿区にとっても貴重な歳入ではあるが)が差し引かれて、税引き後利息が280円。
350万円を一年間預けて280円だから、たとえ一億円を一年間預けても1万円にも利息は満たないという勘定になる。
たったの280円、これでは立ち食いソバすら食べられん。
やはり異常と思う。
まじめに貯蓄に励むのがバカバカしくなる、かといって特別に欲しいものもないし、くだらない浪費をするのも気がひける。
このジレンマに多くの国民が嘆いているのだろう。
貯蓄がダメならば、投資か?
ここまで過剰流動性が実体経済よりも拡大した局面においては、それもリスクが大きい。
かつてのリーマンショックみたいなのに襲われたら、元も子もないというもの。
そこそこの配当利回りが期待できる株式銘柄もあるが、やはりここは周期的な経済危機によって割安となる案件を拾えるように、現在はひたすら現金ポジションを積み上げて待機しているのが得策かもしれない。
というわけで、こんな低金利にあっても預金の積み上げは維持される。
どうしたものだろうか?