ベートーベンの交響曲第5番「運命」は、日本人ならば、いや全世界中の人々が一度は耳にした曲で、誰もが知っている作品だろう。

 昨日、小池都知事の希望の塾の講演会に出向いた時、開会までの時間、ホールにはこの曲が流れていた。

 それを何とはなしに聴いていた。子供の頃から聴いていた楽曲ではあるが、あらためて耳にすると新鮮なものだ。

 記憶は定かではないが、この曲をきちんと聴くのは、もう十年ぶりくらいだろう。よく知っているはずの作品も、実生活ではあまり触れる機会はないものだ。それでもメロディーが細部まで甦ってくるのは不思議なものだ。

 このような作品は多くあるのだろう。たぶんチャイコフスキーのピアノ協奏曲なども、良く知ってはいるが、もう長い期間、耳にすることがなかった曲の一つだ。ショパンやブラームスもそうだ。

 それでも、モーツァルトは例外。現在でもたまにはCDを手にする。

 

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講演会の帰り、池袋駅前のふくろうのオブジェが目に入る、と同時に数時間前に聞いた「運命」の音が甦った。