台風の季節である。ちょうど、台風16号が通過中だ。最近は雨ばかりで、嫌な天気が続くものだ。それにしても、今年は台風が例年になく多いような気がする。

 また災害の話題になるのだろう。地震、台風、集中豪雨など、日本における災害の被害総額は、全世界での被害総額の12%にもあたると言われる。

 日本は、戦争や紛争がなくとも、災害には恵まれて(?)いる国なのだ。

 

 そして、遠くニューヨークでは、またも爆破テロで数十人が犠牲になった模様。

 災害、そしてテロ。

 これからは、不動産や事業など、固定的なものを維持することが人生のリスクになりかなない。時代状況はきわめて流動的なのだ。

 

 今日は一日、雨だったので読書をしていた。

 戦前、戦中の世相を背景にした小説を読んでいた。

 北海道の小樽市で開催された博覧会の様子が描かれていた。時は、戦争前夜。まさに盧溝橋事件が勃発した時の話だ。

 当時、生活していた多くの日本国民は、これから数十年にわたる日々の自分たちの運命を予想できたであろうか。歴史は皮肉なものだ。

 もし、私が当時の日本にタイムスリップしたならば、すべてを綺麗に清算して、どこか遠くに隠れるように生きていたであろう。