つい昨日、港区の区議会議員が酒に酔ってタクシー運転手に暴行を加え、赤坂署に逮捕されたというニュースがあった。(具体的なことは、ここで記するのは控えたい)

 ここのところ政治家、それも地方議員(これは地方議員に限らず国会議員でも同様だが)の犯罪に関するニュースが多い。

 神奈川県の方の自治体では、市議会議員が強制わいせつで刑事告訴されたとか、覚せい剤容疑で逮捕されたとか、まぁ、あきれてものも言えない。

 だいたいにして、議員の犯罪とは、斡旋利得、談合、脱税、汚職、業務妨害などが一般的だったが、最近になって耳にする犯罪は、傷害、強姦、麻薬など、政治とは関連性のない、巷の犯罪が多くなっているような気がする。

 これは、いったいどうしたことか。


 普通の市民の大多数は、暴力事件とか強制わいせつとか、はたまた覚せい剤とは無縁である。

 どうして政治家が、暴力団でもないのに、これらの犯罪に手を染めるのだろうか。


 議員になって何か勘違いをしたり、気が大きくなって社会的に傲慢になっていき、人間性が悪くなっていった、その結果のなれの果てということだろうか?

 私は、そのようには思わない。

 そもそも人間的に何かが欠落している者、人間性に問題のあるものが、たまたま選挙で当選してしまっているにすぎないような気がする。

 どうして有権者が、このような犯罪気質の人物を選挙で選んでしまうのか。


 このことを深く考えなければいけない。

 政策本位の選挙より、やはり人物本位の選挙の方が良いのかもしれない。

 だいたい候補者の(これは政党の、ともいえる)政策なんてものは実にいい加減なものであり、そもそも口では何とでも訴えることができるのだ。


 これからの有権者は、この点をよくよく考えて欲しい。