ウルトラリセット思考、その表題が表わすように、これからの難解で変動の激しい世界を生き抜いていくには、すべて原点、その本質に立ち返って考えていかなくてはならない。


 その意味で、「リセット」が必要となってくる。

 いや、必要とか言うレベルの話ではない。

 だから「ウルトラリセット」ということなのだ。


 自然災害、地球環境の破壊。

 さては、宗教対立、世界規模での紛争の予感。

 経済的な破綻。


 日本の社会が怯える、少子高齢化社会の到来とか社会保障制度の瓦解なんて、生易しい次元ではないような脅威が、世界レベルで進行していくような懸念が満ち溢れている。

 かつて言及されていた核兵器による地球滅亡の恐怖の方が、単純でわかりやすい分だけ、精神衛生上はまだマシということか。



 しかも今までの方程式が通用しない事態が多発している。

 それも特に経済の分野で多い。


 昨日は驚いた。

 欧州がさらなる金融緩和を打ち出した途端に、ドルが上昇するのではなく、反対に円やユーロが上昇する。しかも株式や原油まで下落する。

 いったい全体、どうなっているのだろうか。

 どうして真逆に物事が進展するのだろうか。

 わからん!


 欧州の金融緩和で欧州のマイナス金利は拡大した。当然だろう。

 それにしても、日銀がマイナス金利に踏み込んだ時も、なぜだか円安ではなく円高に市場は動いた。

 わからん!


 このような時には、過去の常識やセオリーに囚われずに、ただ流れについていくのがベストなのかもしれない。


 だから、ウルトラリセット思考は求められるのだ。


 これから何回かにわたって、この「ウルトラリセット思考」ということについて書いていきたい。