ジムビームを安酒とか言った奴は、いったい誰だ?

 よくできた標準的なバーボンではないか。


 エリック・クラプトンの「No Reason to Cry」というアルバムのジャケットにもジムビームはさりげなく置かれている。(著作権とかの関係で、このページに掲載できないのは残念!)

 このころのクラプトンは若いなぁ。良いアルバムです。


 特にA面曲目の「Sign Language」は最高。

 クラプトンも良いが、バックコーラスのボブ・ディランの声、そしてロビー・ロバートソンのギターが素敵。


 リラックスしているクラプトンの一枚だ。

 確か、この次に発表されたのが、「スローハンド」だったと思う。

 同時に久々に武道館でライブも行われた。


 私が高校生になるかならないかの懐かしい頃のライブだ。

 彼のコンサートはその後に何回か聴きに行ったが、この最初に体験したものが一番良かった。

 アンコールが終了してライトがともされても、彼(クラプトン)は演奏を続けていた。

 私が経験した一番長い時間のライブのような気がする。

 いや、一番長かったライブは、2部構成で行われたブルーススプリングスティーンのライブだったかもしれない。


 遠い昔、出かけたライブの思い出は、今でも鮮明に心に甦る。

 このスローハンドの時のライブから1年後くらいに、ボブ・ディランの初来日があった。

 もう二度と聞くことができないだろうと、何晩かにわたって武道館にでかけた。

 この音源を残したくて、こっそりと録音機なんかも持ち込もうとした。(未成年だったとはいえ、これは犯罪なのだが、熱烈な思いの前にはどうしようもない)

 結局、そんな努力も虚しく、後にこの歴史的なライブは「ライブ・アット・武道館」として2枚組のアルバムとして発売されることになる。


 高校時代に触れたライブ、その音楽は、その音楽自体が旬だったこともあり、時代的に素晴らしいイベントだったのだろう。

 「孤独のランナー」発表当時のジャクソン・ブラウンも良かった。

 ところで、昨年の冬、30年以上ぶりにジャクソン・ブラウンのライブに出かけた。

 もう二度と彼の音楽を生で聴くことはないだろうと思っていたので、その嬉しさは大きかった。

 歳を重ねた人生も悪くないものだ。


 そして、きしくも同じオーチャードホールで4月にボブ・ディランのライブに行く予定だ。

 まさに、彼の音楽に生で触れるのは、これが最後となるだろう。

 ジムビームを呑んで出かけよう!