数日前の環境建設委員会の視察で、練馬区谷原にある練馬清掃工場に出かけた。

 いわゆる、ゴミを焼却するための施設である。

 150億円もの予算を投じて建設されたばかりの、最新鋭の技術が結集された清掃工場である。

 様々な技術により、かつてよりも環境負荷が少ないクリーンなプラントになっている。さらにはゴミを焼却する熱で発電を行い、その電力は15000世帯分の電力にも相当するという。

 とても感心なはなしであり、説明を行う現地の職員の熱も入る。


 しかしだ、ごみ減量の成果により、23区のごみの総量は数十年前から比較して、かなり減少している。そしてこれからの高齢化、人口減少社会においては、さらにゴミの総量は減っていくことが予想されている。

 しかも現在23区に存在する20か所の清掃工場の稼働率は80%程度であるとも言われている。

 つまり、何も無理して多額の予算を費やして清掃工場を再建設する必要はないのではないか。

 練馬清掃工場に続いて、高井戸にある杉並清掃工場も新しく建て直される予定ともいう。

 もっと総合的なビジョンの上で、合理化を推進した方が得策のような気もする。



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