子供の頃に着ていた服とかの思い出もある。私自身は、あまり服装にはこだわらなった。


 ただ、親が買い揃えたものを着るのは嫌だった。

 特にうちの親は、同じ服をまとめて何着(いつも5着以上)も買ってくるので、いつも同じ服ばかり着ることになって、それが少し不満だった。

 だが、これは慣れてしまうと、「そんなものか」と思い、いつも同じ服で過ごしていたものだ。

 そして親が買ってくる服も、ヨーロッパの水兵のような服とか、パイロットの白い制服のような服とかだったから、なおさら嫌な感じがした。

 そして2歳年下の妹に与えられる服は、昔放映されていた海外ドラマ「大草原の小さな家」で子供たちが着ているようなメルヘンチックな変な服ばかりだった。ずっと後になって、それが「ローラシュレ」というブランドだと知ったのだ。

 現在、振り返るといかにも、お上品な子供たちの服装という感はあるが、当時そんな服ばかり着ている子供たちにしてみれば、あまり楽しい気分はしないものだ。

 また靴も運動靴よりも革靴、記憶に多いのは「ローファー」の靴だ。

 そのせいか私は現在でもローファーが一番履きやすく、もっともフィットする好きな靴だ。


 あと、私は子供のころから嫌いなものとして、「帽子」と「ランドセル」があった。

 どちらも身体を押さえつけるような窮屈な感じが嫌いだった。

 特に「ランドセル」は大嫌いで、一度も使った記憶がない。ショルダーバッグも嫌いだった。だからごく幼い頃から手提げカバンを手に持っていた。

 「何かを背負う」という行為が、身体に圧迫する感じで嫌だったのだ。


 また現在でもそうだが、ハンカチよりもタオルが好きでよく使っていた。

 汗をぬぐうのも、手洗いの後の手ふきも、ハンカチではなくタオルだった。

 この習慣は今でも続いている。