この2週間というもの、処々の事情からほとんど休日のような過ごし方をしている。
休日と言っても、バカンスに出かけるということもなく、第3回定例会の質問原稿を書いたり、シンポジウムの挨拶をしたり、後輩の選挙活動の手伝いをしたりと、まったく仕事をしていないわけではないが、いつもの日々の三分の一程度の活動しかしていない。
まぁ、この3年間ほど休みらしい休みもなく毎日動いていたので、たまにはゆっくりと考え事をしながら休息するのも悪くはないだろう。
というわけで、今日は平日ながら遅く起きて、ブランチに街へ出かけに行った。
高田馬場の街だ。
ボンベイというカレーハウスだ。ここのカシミアンカレーは、ことさら美味しい。
まだ11時という時間だったので、店内は私一人の他は誰もいなかった。
静かな店内に、ビートルズの「マジカルミステりーツアー」のアルバムが流れていた。
こんな場所で、こんな音に遭遇したので、思わず気分も感傷的になった。
ポールの「ハローグッドバイ」がこんなにも哀愁のある曲だったとは、
次のジョンの「ストロベリーフィールズフォーエバー」なんて、楽器の奏でる一音一音が意識にしみこんでくる。繊細なのだ。
きっかり30分して、店を後にした。
いろいろと思索した。とりとめもない夢想ときわめて現実的な社会テーマ。
実はどれもが深いところでは関連している。
「引きこもり」について考えてみた。
そんな気分だった。
正午の空は、あっけらかんと晴れていた。
秋だ。