近日中にみんなの党が解党する見通しであると言う。

 党自体が消滅する。まさに「閉店」である。


 それにしても、第3極としてやってきた政党としては、まことに儚い最後だ。


 私自身、みんなの党については、政党の体質的な部分や人間関係に嫌気がさしてから、まったく一線を画していた(そもそも入党とかはしていないのだが)が、その提言される政策的な点においては一定の評価するべきところはあると思っていたので、とても感慨深いものがある。


 渡辺前代表は安倍政権を支えていくと明言し、浅尾現代表は民主党との連携を模索しているという。その対立は決定的で解党ということだろうが、この状況は狂っているとしか言いようがない。

 この数年間にわたって、いったい幾人の候補者や関係者が選挙の度に、「自民でもなければ、民主でもない、国民の第3の選択肢みんなの党!」と叫んでいたことだろうか。

 政策重視とか何とか言っていても、結局のところは、自分たちの選挙の都合だったのか。


 いろいろな政党の集合離散を見せつけられると、マニュフェストだのアジェンダだの、すべて意味のない呪文のように思えてならない。


 閉店大売出しのセールで、国民はクズをつかまされないように気をつけねばならない。