ここ数日、話題になっている兵庫県議会議員の号泣会見だが、あまりに多くの人々がこのテーマについて話を持ちかけるので、どんなものか映像を見てみた。


 彼の政務活動費が不正に使われたかどうかは知らないが、あの泣き叫ぶ姿は異様としか言いようがない。あの映像を目にした者は、誰もが異常と感じたのではないか。そして思う、私も思うのだが、「あれでよく議員活動が務まるものだ」と。


 この異常行動のきわめつけは、政務活動費の支出に関しての説明責任を果たすとか以前に、自らの政治信条を吐露していることだろう。

 私も一度、こんな会見をしてみたいものだ。(?) 私はいたって常識人なので、こんな会見はとてもできないのだが。

 何かが狂っている。あれは事の良し悪しはともかく、明らかに政治家(市民の代表)の姿ではない。

 そもそも厳しい世界で緊張して仕事をする職業としての政治家、泣く政治家というものは理解できない。それがたとえ憤懣やるせない自体に遭遇しての怒りと悔しみの涙であるとしても、政治家がメディアの前でなくというのは違和感を覚える。ましてや、あの通りの号泣である。信じられない。まっとうな政治家のメンタリティーとは程遠い。


 異常なことが多すぎる。

 最近、仲間内で話すこと。

 「これだけ世の中が狂っているのだから、こっちも多少はおかしくないとバランスを保てない」

 まぁ、これは冗談としても、おかしな社会にあって、彼も一線を越えてしまったのだろうか。