昨日の報道でみなさまも知られたことと思うが、政党としての日本維新の会は、石原氏の旧太陽の党系と橋下氏の大阪維新の会系で、結の党との合流問題を契機に分裂することになった。

 自主憲法制定に関する政策の違いから分裂とされているが、こんなことは最初からわかっていたことではないだろうか。


 いろいろな考えの違いを乗り越えての大同団結を目指していたのではなかったのか。どちらの視点が正しいとか間違っているとかの以前に、私としてはとても残念なことであると感じる。


 先にみんなの党が分裂して、その後で渡辺氏にまつわる金銭スキャンダルが飛び出した。かつては改革政党として期待されたみんなの党も、政党としての信頼感はまったく失われてしまった。

 今度は日本維新の会が分裂するとは。今回はまさか渡辺氏のような黒い問題は噴出しはしないだろうか、これで第三極の存在感は薄れていくことは明白と言えよう。


 どうして、こんなことばかりやっているのだろうか。


 やはり自民党が強い理由として、様々な立場(これは外交・防衛についても、TPPについてもだが)のメンバーを内包しながらも、議論を重ねた上できちんとまとまっていくという体質にあろう。

 たとえすべての政策で一致しなくても、大枠の政治思想で結びついていく。広く支持される国民政党としては、当たり前のことだ。


 今後の政界再編の行方は、いまだに闇の中だが、それそれみんな(有権者も含めて)、きちんと学習してほしい。

 無駄なことにエネルギーが費やすのではなく、喫緊の課題にしっかりと取り組む時間帯だろう。