今晩、ある政治家のパーティーに出かけた。そこで同席した女性議員に言われた。
「のづさんは、眼差しや仕草は超一流だが、声は三流だと思う」と。
かなりショックを受けた。眼差しが良くて、声がダメというならば、少人数での説得は大丈夫でも、街頭などの不特定多数を相手にした活動はダメということだろう。
声がダメということは、とりもなおさず声の質、もって生まれた質感が良くないということだろう。これは致命的だ。ミュージシャンにはなれないだろう。
音楽では、特にヴォーカルが最重要だ。ミック・ジャガーは彼の声でストーンズになるのだし、ビートルズの魅力もヴォーカルにある。(もっと極端にはジョン・レノンの声の質感による、地方のさえないビジネスホテルで聞くビートルズのムード音楽が最悪なのを思い出してほしい)
松田聖子の魅力も、せんじ詰めれば彼女の声の質によるのだ。
えっ!
音楽はもっと知的なものだ!声などは動物的な要素に過ぎない!
こんな反対意見も聞こえてくるが、ことロックやポップスに関しては、やはりヴォーカルが最重要だ。
わかって欲しい。
まず、プリンスの「KISS」を聴いてもらいたい。やはり声なのだ。