以前本で読んだ「八日目の蝉」の映画を観てみた。

 素晴らしい映画だった。

 小説も面白かったが、映画の方がなお素晴らしい。

 多くの映画作品は原作の方が良いことが多いが、このように映像が原作を勝るような映画に出会うことはとても喜ばしい。


 永作博美の演技も最高だが、やはり瀬戸内の情景が美しい。

 朗らかで憂愁をおびた風景、そして映像だけでなく蝉の声が感性に触れる。


 ぜひとも一度見ていただきたい。


 それにしても、映画の中の男性は心優しい。女性は強いが残酷だ。