以前にも書いたかもしれないが、私が愛する一冊で、時を見ては読み返す名作だ。


 「茶の本」    岡倉天心著  村岡博訳  岩波文庫


 岡倉天心が茶にまつわる日本(東洋)の文化を英文で紹介したものである。

 「THE BOOK OF TEA 」が原題である。


 単なるお茶の解説書ではなく、茶道を通した日本の芸術観、さらには道教や禅に関する独特の文化論が展開されている名著である。

 短い書であるが、その世界の広がりは広大である。