実はここ数日間は、病に侵されていた。一昨日の常任委員会の最中、いきなり腹痛が襲ってきて、昼過ぎには何か食事をするどころか、立ってもいられないほどの苦しさだった。

 すぐさま友人の車で若松町にある国立医療センターに出向いた。急な外来患者であったが、症状を訴えて血液検査およびレントゲンを行うと、すぐさま消化器科で診察となった。

 急性の腸炎ということだが、炎症が激しく、今からでも4日くらいは入院してくださいとのことだった。

 お医者さんいわく、「よく今まで我慢できましたね」


 しかし急なこともあって、その当日はひとまず抗生物質を投与して自宅で様子を見て、状況が変わらないようなら、翌日から入院という運びになった。


 家に帰ってベッドに横になっても、痛みは続き、とても眠れる状況ではなかったが、さすがに深夜3時ごろから眠りについた。浅い眠りで、奇妙で鮮明な夢を見た。夢の中の自分は若く幸福だった。そして美しい夏の光景だった。


 翌朝、起きるとどうだろうか。今までの激しい痛みは和らいでいた。普段はよっぽどのことがないと薬をのまない習慣なので、よほど抗生剤がきいたのだろう。

 さすがに翌日は体調を気にして、食事は控えてスープを一杯におさえて様子をみた。


 そして今日、朝、再び国立医療センターの消化器科外来で診察を受けると、体は完全ではないがかなり治っている。まさに驚異的な回復力だとのこと。


 急性腸炎の原因は不明だが、疲れやストレスによって抵抗力が弱まっていたところにウィルスがやってきたのかもしれない。そして回復を助けたのも、同じく無意識いレベルでの精神が与えた作用だった。


 今日のお昼には、目白で鍋焼きうどんを食べた。久しぶりの食事だった。食べ物がこんなにも美味しいとは思わなかった。もう、健康を回復できたのかもしれない。