今朝は寒かった。でも年末もあと僅か、大方は明日が仕事納めだろうと思い、今朝も駅前で活動をした。

 脇では銀行の店舗前で行員と思しき若い男女が通りを掃除していた。


 「寒いのに大変ですね」と声をかけられた。街頭で励まされるのは嬉しいものだが、ちょっと不思議な気分がした。

 私から言わせれば、こっちよりも「あなた達の方が寒いのに殊勝な感じです」と言いたい気分だった。

 おそらく彼らからすれば、こちらの活動の方が大変で殊勝な感じがしたのであろう。


 ここに微妙なニュアンスの差がある。


 私の感じ方:こちらの街頭活動はあくまでも自分のため、自分が好きでやっていることだが、あなた方の清掃活動は街のため公のためにもなっている、ゆえにより殊勝な活動だ。


 彼らの感じ方:こちらの清掃活動はあくまでも仕事、会社の業務の一環として仕方なくやっていることだが、あなたの街頭活動は強制されるわけでもなく、あくまでも自主的な活動である、ゆえにより殊勝な活動だ。


 双方の感じ方、そのニュアンスの差とはこんなものだろう。



 それにしても議員とは宴会やら、会議やらで、寒い外には出てこないものだというイメージが一般には定着しているのだろう。

 私にとっては、つまらない会議、宴会や不毛な言葉遊びの政治論議よりも、広く多くの人々に何かを伝える活動の方が好きだし、有意義だとも思うのだが。