今朝の新聞から、「土砂災害が近年増加傾向にある、地球温暖化の影響で大雨が降りやすくなっているため」とのこと。

 大雨の頻度は今後さらに増す傾向にあり、土砂災害への一層の警戒が必要と記事は伝えている。


 何と、まぁ、間抜けな記事だろう。こんなことはわかりきったことであるのに。「一層の警戒」とは、どのようなことを示しているのだろうか。

 高齢化が進む中で人口は減少していく。この中で、災害に強い国土、細かくは災害に強い住居、街並みを整えようとしても詮無い話だ。


 大切なことは、このような自然災害の脅威にさらされる可能性の強い所は避けるということだろう。危ないところには住まない。危ないところには近寄らない。これだけの話ではないか。


 しかし、どこが何に対して危ないのか、その正しい情報がなければ始まらない。行政としては、まずこのような危険度に関する情報をきちんとオープンにしていくことが、何よりも肝要であろう。

 これは大雨による土砂災害や河川の氾濫だけでなく、地震についても同様である。


 「ここは危ないですよ」と示されたところに、家を建てて住んでいて、その結果として災害に巻き込まれても、それこそは自己責任の範疇だろう。


 投資や起業に自己責任が語られると同様に、日常生活(たとえば処方の選択などの医療判断など)にも、正しく自己責任をもって考える時代に私たちは生きている。