夕方、つらつらとニュース番組を見ていたら、東南アジアの山奥で数十年ぶりに文明と隔離された親子(40歳の息子とその父親)が発見されたというものだ。


 ベトナム戦争(これももはや歴史上の事件となったが、、)の時に、戦争の難を逃れていたようである。親子共にほとんど言葉を話すこともなく、周辺に生息する果物や米を食べて生きながらえていたようだ。


 このニュースを聞いて、私はまず思い出したこととは。日本でも私の若い時代、というよりも子供の頃、旧日本陸軍の兵士が何十年ぶりに東南アジアの密林で発見されというニュースだ。


 何十年もの年月、孤独に耐えながらひたすら自己の生命を生きながらえてきた人物。しかし彼は凛々しかった。小野田氏だったと思う。きちんと敬礼して礼儀正しい日本語で自らの運命を語っていた。

 今日のニュースの親子とは似ても似つかない光景だった。日本人の精神性は高かった。これを歴史の誇りにするべきだろう。