とてもきれいな右肩上がりのグラフを久々に見た。何を表わすグラフだろうか?日本の国の借金(国債残高)を示すグラフだ。
先だって来年度の予算案が発表された。その内容はともかく、その額が問題だ。補正と合わせて103兆円にも上るのだ。
そして借金依存度は増していく。1993年度の国債残高は193兆円、2003年度は457兆円、そして2013年度は750兆円。まさに美しいまでの右肩上がりだ。
国や地方の借金を問題視する声もかつては多かったが、ここまでくると、もはや現実感のない問題となっているのだろう。
この借金によって国家財政は破綻すると言われ続けていながら、現在まで破綻せずに切り抜けてこられたのは、金利が異常なまでに低く(なんせ現在は1%、かつての2%のものを借り換えるとしたら、利払いベースでは2倍の金額が借り換え可能)抑えられていたからに他ならない。
しかし何らかのキッカケで長期金利が上昇したら、自らの身を削る改革がどうの、歳出削減努力がどうのという前に、金利の利払いだけで完全にアウトだろう。「コンクリートだの人だの」という以前に、すべてがご破算になりかねない。
そして、
私は現在の金融緩和の果てには、長期金利は上がると予想している。
さて、どうなることやら?
これは日本国民すべての人々の共同責任だと思う。
無責任だって?
そんなことはない、真実を見ているだけだ。